SCSIDNIKUFESIN

9 Feb, 2013

▼朝、ギターをかつぎながら前々日に届いたTシャツ(約50枚)とその他の荷物を両手で持って、最寄駅まで10分以上徒歩でいかなければいけない事態を甘く見ていたことをひどく後悔するところからスタート。絶対両肩の筋肉裂傷になってるわと途中で思ったけど、結果的には全くの無事。近所のおいしい鶏肉屋が6時台から仕込みをしてて、信用度が上がる。
集合場所にちょっと遅れて着くと、「10分遅れます」とメールをよこしていた移動車所有者のメンバーが30分遅刻。その後彼はいわきまでの約550kmの道のり、時間にして6時間以上、を一人で運転し、ようやくたどり着いた会場の駐車場にあった、見にくいポール的なもので車体後部をへこませ、自分自身も大いに凹んでリハに入ることに。
▼いわきSonicはでかい。名古屋でいえばクアトロよりちょい小さいサイズ。出迎えてくれたto overflow evidence後藤さん(Sonicのスタッフでもある)から、イトーヨーカ堂の反対方向に歩いて2件目の中華料理屋(進行方向に対し右手)がよいと聞いて、行ったら実際に当たりでした。レバニラ炒め定食が一番おいしそうでした。
今のいわきは、小名浜の復興工事にあたる業者の宿泊で、駅前の安いホテルは軒並み1.5ヶ月先くらいまで満室。おかげで片道20分くらいの距離にある旅館を押さえることになったのだけど、4人1室で泊まれるいい所でした。(詳細後述)
▼この日は先の後藤さんによる渾身のブッキング。いきなりのオファーのメールに快く対応してもらったばかりか、凄まじいメンツを揃えてもらって本当に感謝しかないです。
1番手は地元のnotice it。ちょうど自分の大学卒業くらいの時期を思い出すダンスパンクテイストの楽曲を基調に、実直に伝えたいことを伝える姿勢が響くバンドでした。MCでは津波被害や原発事故のことも当然のように語っていて、特に原発のことはいま地元で「触れても仕方がないから誰も触れようとしない」という空気がある、とどこかのニュースサイトの記事で目にしたことがあっただけに、それではならんとする彼らのような若い世代の声が、大きい力になっていけばと切に思った次第です。
2番手は東京のcurve。年末に三重・松坂で共演したばかりで、その前にも東京で一緒にやらせてもらいましたが、常に揺るがぬスケール感とその再生能力にはいつも感服します。歌の豊かな詩情表現と並行して、エフェクトを駆使した背景描画への気配りも完璧。ダウンチューニングの同志でもあり、次なる攻めの一手をどこに打ってくるのかが既に楽しみになってます。
▼転換中のBGMはワタシ選曲の「90年代初頭の重量級HM/HRいろいろ」を流してもらっていた(iPodにプレイリストを作ってシャッフル状態でPAさんに預けた)のですが、curveの後ではたと大昔のラジオのニュース音声に切り替わり、そういえばkillieの転換はいつもこうだったと思い出す。毎回とてもこわいです。ということで3番手killie、ライブ本編は長大なる3曲を続けざまに演奏。グッとテンポを落としてドゥーミー&メタリックなシーンが増え、ブラスト全開な作風とはまた違った阿鼻叫喚の画が繰り広げられました。予測や期待を振り払って変化を続けるブラックメタルバンドの如き佇まいにしびれた。
4番手は1年半ぶりの共演となったsosite。sositeはライブの場でこそ思い知ることのできる凄みが半端でなく、偶然と戯れながら偶然を制するような時間感覚や間合い、自由なようでいて美しい摂理の内に収まる音使いが冴え渡る。質量感を生々しく伝えるPA具合も好マッチで、何度も心で唸りつつ見守りました。終演後、まだ持っていなかったCDを自分達のとトレードしていただく。
▼ラスト前は再び地元からto overflow evidence。ヴォーカルスタイルは激情系の絶叫ながら、曲はどれもポジティブな明るさに満ちていて、最前のお客さんから移入感充分なシンガロングが起こるさまは、名古屋でClimb The Mindを見るが如き輝かしさがありました。その次が自分達の出番だったけど、最後の曲のおわりまでフロアで見守ってから楽屋へ移動。
最後の我々、今回のツアー(と称する4回のライブ)では最新アルバム全曲再現と謳っているわけですが、福島のみ初めてだったのとバンド数も多かったのとで、旧曲を含めたダイジェストで演奏させてもらいました。
  1. 帆影
  2. 円群
  3. 静かな庭
  4. 1535
  5. 遺跡
  6. 小鳥
  7. 誓い
  8. 誰が傾いているか
  9. オープンリール
  10. オリンピック
  11. 郷愁Yeah(アンコール)
ありがとうございました。
▼終了後は近所のいい感じの居酒屋へ案内してもらい、全バンドそろっての打ち上げ。ひとしきりゲス話に花を咲かせすぎたあと、車で10数分の距離にある宿へ。
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4人一室の風情ある旅館で、北国の入り口らしく極厚布団+毛布+極厚布団という重々しい掛け布団セットが圧巻。夜遅すぎて誰もいない大浴場は意外と湯の温度も下がっておらず、2007年のフジロック以来の「メンバー同士で風呂」というイベントを満喫して就寝しました。翌日東京編に続く。

28 Jan, 2013

ここ最近の収穫まとめときます。いろんなブックオフでHELLOWEEN「LIVE IN THE U.K.」、YNGWIE MALMSTEEN「FAING THE ANIMAL」(外盤買い替え)、HIGH ON FIRE「SNAKES FOR THE DIVINE」、LOVE BATTERY「DAYGLO」、サウンドベイ上前津でSCHIZOPHRENIC CIRCUS「SCHIZOPHRENIC CIRCUS」、HAIL「HELLO DEBRIS」(ex.THINKING PLAGUE)、ROAM THE HELLO CLOUDS「NEAR MISSES」(TRIOSKのドラマー在籍)。以上全部250円か500円で。
それと友人に教えてもらって開拓した植田楽-YAにてEUROPE「EUROPE」「WINGS OF TOMORROW」(WOUNDED BIRDリイシューではない初期盤に買い替え)、OUTRAGE「SPIT」、SABBAT「DREAMWEAVER」(pre-SKYCLAD)。凄い在庫数でメタルにも手厚くて、新譜は高いが古いのは580円でゴロゴロ、更にバーゲンコーナー常設、夜の24時までやってるという大変な店でした。遠いけど自転車で通います。
▼2012年に入手した音源ベスト、やり忘れてましたが途切れるのも何となく寂しいので遅まきながら今まとめます。

新譜・準新譜

FIELD MUSIC「PLUMB」
久し振りに「買える作品全部買い」をやりました。GENESISみたいなプログレがちゃんと今日的でおしゃれになり得るということを代わりに言ってくれたみたいで嬉しいバンド。
PESTILENCE「DOCTRINE」
どれだけ音良くなって若いメンバー入れてシュッとしても、聴き込みしろの深さが違うわと唸らされたオランダ産テクニカルデスメタラーの復活第2弾。
RETISONIC「ROBOTS FUCKING」
録音が良くて演奏が小気味よいだけでもう何も言うことなし。また2~3年後に健在であることを伝えてほしい最高の熟年バンド。
Z「絶塔」
収まりどころを決めない自由な創造性と、その中で泥臭く発揮される各メンバーのマンパワー、という図式がまるでオールドロックの佇まい。海外の好き者にも聴かれてほしい。
TWO FIRES「BURNING BRIGHT」
尋常でないくらいJOURNEYを聴き込んでいた時期に買って、それでもなおフレッシュな感動があったという現代メロハーの偉い盤。前作がややガッカリだっただけにひとしお。
VAN HALEN「DIFFERENT KIND OF TRUTH」
こんな見たこともない振れ方をしながらどこまでもVAN HALENに聴こえてしまうのは本家をおいて他にない、という頼もしさを発揮してくれた復活作。
カーリーズ「エチケット」
自分が制作に関わった盤でナニですが、やはり2012年の事件だったんではないかということで。今年3月まではまだ実在する伝説です。

旧譜

PECCATUM「LOST IN REVERIE」
サイドプロジェクトなんてとんでもない、ノルウェーブラックの淵の深さを改めて思い知らされた1枚です。ENSLAVEDやVIRUSなんかの変化球どころがお好きなら是非。
THE GATHERING「ALWAYS...」
PAVEMENT MUSICIANS盤ではなくオリジナルジャケで欲しかった90年代ゴシック/ドゥーム黎明期の金字塔。今日のレビューに登場します。
POND「POND」
グランジ時代を懐かしめると同時に、SHINER周辺の奥ゆかしいねじれ感もナイスな小名盤。確か100円とかで買えてしまったのも良かった。
MOTORHEAD「1916」
個人的な「90年前後のMOTORHEAD最強説」を裏付けてくれた堂々たる1枚。「BASTARDS」とこれがトップ1・2です。仕上がり具合とキレキレ具合がバランス良し。
FANDANGO「CADILLAC」
若すぎるジョー・リン・ターナーのチャキチャキとしてハリのあるヴォーカルがひたすら快いというだけで聴けてしまいました。
ANTHONY PHILLIPS「WISE AFTER THE EVENT」
初期GENESISフレイバーを仰々しくなくおっとりと楽しめる牧歌ポップスの良作。GENESISは本体だけじゃなく派生組のソロワークが軒並み良い。
アルバム制作があったこともあって、今までに増して音源をちゃんと聴き込めない1年でした。今年はまたリスニング生活の一里塚になるような作品に出くわせるといいなーと思います。

本日のレビュー:THE GATHERING「ALWAYS...」

てことで、↑の中でリンク先になるレビューがなかったこちらを。オランダ産ゴシックメタルの最古株・THE GATHERINGの1stです。オランダのゴシック/デスといえば個人的にはORPHANAGEで、グレゴリオ聖歌を導入した何とも不思議にあやしげな音楽性がユニークな人達でしたが、その先人にあたるこのTHE GATHERINGも、その後淘汰される規格外のあやしい試みがこのデビューアルバムには大量に詰まっています。イギリスやスカンジナビアの悲哀系とは微妙に違って、着地点の見えないコード使いをファ~とした薄く曖昧なシンセでしめやかに彩る、独特のユルさがなんとも味。CELTIC FROSTが「INTO THE PANDEMONIUM」で踏み出した異世界との境界線を更に明確になぞるかのようでもあります。変な曲すぎるし、そもそもこのあとすぐガテラルボーカル完全にやめてるし、ライブでもここからの曲やらないんだろうな~。
以上、初期ゴシックデス・フェチとしては全力でホメてる文面です。

10 Jan, 2013

昨日の収穫、世界最強のメタル情報アーカイブ・Encyclopedia Metallumから迷い込んだギリシャのNO REMORSE RECORDSからARK「BURN THE SUN」(ex.CONCEPTIONのトゥーレ率いるバンド2nd)、MARSHALL LAW「METAL DETECTOR」、ATTACK「THE SECRET PLACE」(伝説のジャーマン最弱バンド、95年作リイシュー)、それとチェコの元祖シンフォニックデス・MASTER'S HAMMERのTシャツ。
NO REMORSE RECORDSは、80~90年代のメタルの超レアなオリジナル盤デッドストックがしれっと普通の値段で売っていたり、とんでもない貴重盤(私が見たときは、ジェフ・スコット・ソートが歌っていたTAKARAのオリジナルジャケ1stなどを発見)がボッタクリではない良心プレミア価格で売っていたりと、古きを知るメタラーには驚きの店です。私もそのサイトを発見したその晩に、これは正気じゃないわと衝撃を受けて、全アイテムくまなく見漁ったうえ、予算の都合もあってまずまず妥当かつありがたい4品のみ購入に至った次第。見事に90年代コンシャスな地味チョイスだね、と言ってくれる同志がどれだけいるのやら。一番おったまげたATTACKがリマスター再発だったのはちょっと残念だったけど、限定1000枚らしいしまあよし。クリアトレイを黒プラスチックのに変えて雰囲気を味わおうと思います。
▼DOIMOIの遅すぎるレコ発まで1ヶ月切りました。2/9福島でSOSITE、curve、to overflow evidence、notice it、killieと、2/10東京でMIRROR、sgt.、rika siakaiと、3/2大阪はキツネの嫁入り、CARD、小鳥美術館、最後の3/23名古屋はmalegoat、Niardと一緒にやらせてもらいます。豪華!俺得(使い方これで合ってますか)!時間などの詳細はホームページでご確認をば。ライブ予定を忘れさせない程度のお知らせプラス日々のちょっとしたことはFacebookページでも書いてます。いいね!をしていただくと情報を見逃しませんので、便利に活用してください。
ARK「BURN THE SUN」

本日のレビュー:ARK「BURN THE SUN」

90年代のフィンランドを支えた個性派メロディックメタルバンド・CONCEPTIONの解散後、ギタリストのトゥーレ・オストビーが新たに結成したバンドの2ndです。件のNO REMORSE RECORDSに1stもあったけど高かったので。このバンドはほんとに国内盤しか見かけなくて、外盤は存在しないかと思ってました。
トゥーレはパコ・デ・ルシアに多大な影響を受けたというメタル界では珍しいギタリストで、CONCEPTION時代からフラメンコとも中近東風ともつかないコード感と飛沫が舞うような速弾き、変拍子や長尺な展開も使いこなすプログレッシブな構築性を、自身の音楽に投影してきました。一方で本格的に声楽を習得したロイ・S・カーンの深々しくロマンティックな歌唱もバンドの強みの大きな一端だったわけですが、このARKではそれらの要素をすべて漏らさず引き継いでいるか、進化させています。
歌っているのはヨルン・ランデ。ロニー・ル・テクロ(TNT)のVAGABONDで最初に世に出て、WHITESNAKEの本物の残党とともに本家をほぼ再現するTHE SNAKESを経て、このARKをはじめイングヴェイバンドほか数々のプロジェクトを転々とすることになる、典型的な渡り鳥シンガーです。スムースで煙をくゆらせるような色気とシブみのあるヴォーカリゼイションは、まさにデヴィ・カヴァとロイ・カーンの中間の趣で素晴らしい。
楽曲はCONCEPTIONの大名盤3rd「IN YOUR MULTITUDE」での試みを更に推し進めたような、激テクだがムード第一のたそがれプログレッシブフラメンコメタル。ちょっとアンビエントな空間演出なんかもうまーくハマります。トゥーレさんのとろけそうなニュアンスと激弾きの二刀流は相変わらず冴えてます。むしろ以前よりも出たがり感が増しててファンは大満足。
最近の若手はテクもヘヴィネスの扱いもメロディの量感も凄くてそこは感心するけど、コワモテパート→手のひら返しのエモっぽいクリーンパート、の一辺倒で「薫り」に欠けるよね、とお嘆きの熟年メタラーには本当にシックリくると思います。CONCEPTION良いバンドだったよなあと言っている向きはもちろんチェック必須で。

5 Jan, 2013

▼明けましておめでとうございます。今年も諸々継続してまいります。まずは2~3月のDOIMOIレコ発ツアーから。よろしくお願いします。
▼年末のサウンドベイバーゲンでナイス安物買いができたことにより勢いづいて最近の収穫、まず年末のバーゲン終盤リベンジでサウンドベイ金山にてPRESTON SCHOOL OF INDUSTRY「MONSOON」(ex.PAVEMENT)、SARKOMA「INTEGRITY」。ハシゴした栄ミュージックファーストではOBITUARY「THE END COMPLETE」。あとSTIFF SLACKにて新品でCLIMB THE MIND「とんちんかん」。
年が明けるとブックオフが1日から開いててくれたので助かりました。まず1日に熱田店でPHILIP BAILEY「CHINESE WALL」(フィル・コリンズとのデュエット"Easy Lover"収録)、新瑞橋店でM.S.G.「M.S.G.」(マッコーリーのほうの91年セルフタイトル作)。2日は川原通店を訪れるも収穫はなく、3日は大曽根店にてRICHARD MARX「PAID VACATION」("Now And Forever"収録93年作)、黒川店にてPSY・S「NON-FICTION」("Earth""Angel Night"収録88年作ようやく捕獲!)、FORTUNE「MAKING GOLD」(オリジナル外盤)、栄スカイル店にてLOCAL H「PACK UP THE CATS」、MISERY LOVES CO.「MISERY LOVES CO.」(95年EARACHE)。
また一日空いて本日5日は栄生店でMASSACRE「INHUMAN CONDITION」(ex.DEATHのビル・アンドリュース)、SILVERCHAIR「NEON BALLROOM」、太閤通店は何もなく、高畑ミュージックフリークは昨年末で閉店しており(自転車で行ったのに超無駄足で精神的号泣)、大須グレイテスト・ヒッツでJACK DEJOHNETTE「PARALLEL REALITIES」、MINDFUNK「DROPPED」。
CLIMB THE MIND以外はすべて500円以下でした。かなりありがとうございました。
PECCATUM「LOST IN REVERIE」

本日のレビュー:PECCATUM「LOST IN REVERIE」

新年一発目は、昨年末のバーゲンでの買い物中、ブッちぎりで大変な内容だったこちらを。マニアには言わずと知れた、ex.EMPERORのイーサーンとその妻イーリエルによるユニットの04年作。ノルウェーブラック系のサイドプロジェクトものによくある、極端に不親切系なフォーキーものかな~くらいに思って買っただけに相当ショッキングでした。
クラシック風のオーケストレーションやヴォーカルとエレクトロノイズが混じるULVER~BURZUM的アプローチ、BEYOND DAWNがやったようなインディロック風アンサンブル(しかしじっとりとした宿命的な暗さがある)、それこそ初期EMPERORやSATYRICONのように無慈悲に暴走するガチ高速パート、THE 3RD AND THE MORTALやIN THE WOODS...のようなプログレベースの静謐パート、更にはEKTRO RECORDSの連中がやりそうなエレピ主体のダウナー・フューチャージャズ・パートまで登場し、それらが確信をもってカットアップされたような、なんともアーティスティック極まりない作品。ノルウェーブラックメタルとその周辺に派生した前衛エレクトロ/暗黒トラッドの試行のすべて(EKTROはフィンランドですが)を、これでもかと同じ鍋で煮てしまった結果の如き盤です。
やりすぎでは…という気がしなくもないながら、FANTOMASほどわかりやすいシャッフル/カットアップ芸の美学ではなくて、「フォークギター2本でも電子音響でも、ノルウェーブラックが出自だと何かブラックメタルになるよね」というボンヤリとした認識の歴史を遂にここまで実体化した、というもののように思います。おおもとを辿ればCELTIC FROSTが開発した「ラディカル、荘厳、悪魔的なるメタル」の進化形なわけですが、それがメタルもロックも踏み越えてここまで拡張された音楽になってしまうとは、改めてノルウェーシーンの芸術意識の高さと才人の多さを実感する次第。

24 Dec, 2012

収穫物たまってるので書きます。バーゲン前のサウンドベイ金山にてMARA「MARA」(LONG ISLANDリリース幻の1st!)、PHILIP LYNOTT「THE PHILIP LYNOTT ALBUM」、PSY・S「EMOTIONAL ENGINE」。同上前津にてBONNIE TYLER「FASTER THAN THE SPEED OF NIGHT」(リック・デリンジャー全面参加、ブライアン・アダムス提供の"Straight From The Heart"収録)。でバーゲン開始後の同金山でMANIC EDEN「MANIC EDEN」(外盤買い直し)、FILTER「THE AMALGAMUT」、PECCATUM「LOST IN REVERIE」、ハシゴしてまた上前津でENUFF ZNUFF「ANIMALS WITH HUMAN INTELLIGENCE」、JOURNEY「ESCAPE」(比較用の非リマスター)、SPIN DOCTORS「TURN IT UPSIDE DOWN」、TERENCE TRENT D'ARBY「SYMPHONY OR DAMN」、THE FUTUREHEADS「THE FUTUREHEADS」(pre-FIELD MUSIC)、PILOT TO GUNNER「GET SAVED」(J.ロビンス録音)、CORE「REVIVAL」(ビリー・アンダーソン録音)。MARAとフィル・ライノット以外すべて21~500円のバーゲン品で。買い物上手週間でした。
▼忘れないうちに外食記録まとめも。千種区うどんづくしでいきます。近所にある手打ちうどんの店三朝、かなり以前に二度ほど行ったきりでしたが、「カレーうどんが名物」と聞いてひさびさの再訪。あまりダシ仕立てにしてこないピリ辛なもので、好みでした。麺は讃岐のようなゴリムチ系ではないものの、引っ張ると力強く伸びるようなコシと弾力はじゅうぶん手打ち感あり。ヨメさんが頼んだ味噌煮込みも同じ類の麺が使われていて、よくある「芯残ってるんじゃないの?くらいの硬さだけど、それが味噌煮込み」という風情は味わえないものの、むしろ普通なほうがありがたいくらいなので全然問題なし。座敷もあって子連れには嬉しい店です。
▼今池の裏道にある稲葉屋は、19時ラストオーダーという非イマドキっぷりにもかかわらず老若男女で繁盛する老舗の人気店。ここでも有名メニューだというカツカレーうどんを頼んでみました。こちらはがっつりダシ系、麺はやはりもっちり系。肉厚なアゲなども入って、食事としての充実感はじゅうぶん。寒い時期に良さそうなあんかけうどんやら、ご飯ものの定食も選べて、価格帯も安めなので、また行って違うものをいろいろ試したいところです。凄く雰囲気のよいオーナーご夫婦で、単身からファミリーまで常連ぽい客が多かったのも納得。
▼同じく今池で、話題の新店と評判の太門。夜営業のみです。本格讃岐を謳うのにかけうどん600円とは?と疑問に思って一度は見送ってたのですが、ちゃんと理由がありました。飲み前提のお店なようで、うどん単品だけ頼んでもツマミ盛りがついてきます。そしてうどんはオーダーから提供まで30分近くかかるという、打ちたて・茹でたてのこだわりよう。かなりしっかりした密度があり、冷たいのを頼めば例のグイグイした歯ごたえをより感じられたのではと思います。ふくよかな牛スジとともに味わう肉うどんが絶品でしたなー。少ない席数で回転も早くないので、オープンちょっと前から張るか、気長に待つ覚悟で。お酒好きの人にはたぶん酒もツマミもいいものあると思います。
▼外観から全く中の様子がわからず、近所に暮らして3年以上踏み込んだことのなかった飯田街道ぞいの稲の家に今日とうとう入りました。ガラガラやる木枠の引き戸にモーターを仕込んだ自動ドアがガッ!と開いてびっくりしますが、中は完全昭和ワールド。けっこう広くて昼時は常連客がひっきりなしに来ていました。軽めのもっちり系にやさしいダシの、「町の良心的うどん屋さん」のカガミ的たたずまいというところは先述の稲葉屋と同じ。胃の不調につき負担のすくなそうな玉子とじうどんを頼んだらば、絶妙にふわふわしたタマゴ部分には多少強めの味がついていて、嬉しいバランスでした。ヨメさんオーダーのカモなんばはいい味出ててこれまた良かった。近所だからこそでもあるけど今後ともお世話になりたいお店。
▼一昨日はDOIMOIで初めて三重でライブしてきたのでした。前日に職場で同じシマの人が二人胃腸カゼで脱落、当日はドラマー礼一くんが顔を合わせるなりマスクを手渡してくるなど(もちろん本人がマスク顔)、明確すぎる前フリをきっちり受け取って、夕方頃から絶不腸に苛まれつつのライブでしたが、ANCHORS兄貴はじめナイスガイ揃いの共演陣のおかげで楽しく打ち上げまで過ごせました。打ち上げの途中、もうだめだと思って屋外に走り出て、覚悟して道端の排水口に顔を向けたら「ゴエエ~~ッ」というリアル下水道ヴォイスが2度出ただけでそれ以外の物体は何も出てくれず、それでも意外とスッキリしたというのは共演者の3分の2が知らない事実(知る3分の1は同じテーブルだった人)。今度は地元民おすすめの千力に必ず行くぞ。皆様も貴重な年末年始休みを胃腸カゼで潰さぬようくれぐれもお気をつけを。
MARA (Long Island)

本日のレビュー:MARA「MARA」

日記本文が長くなったので、あんまり広がりがなさそうなブツでひとつ。しかしこれを手にした私はかなり心躍っております。以前の日記のレビューでも紹介しているUS産良質メロハー/ちょいプログレメタルバンドの、「良心的すぎてすぐ潰れた伝説のレーベル」LONG ISLAND RECORDSからリリースされていた幻の1st。このバンドを輸入盤でコンプリートしているメタラーはそうそうおるまい。全編とにかく、良心的だが線の細い90年代型メロディックHRで最高。もう多分この感覚はリアルタイムの人以外わかってもらえないと思います。ドラムは曲によってエレドラか打ち込みが混じっていて、パッド系の音色一辺倒で押してくるシンセが全体をフワ~ッと軽くしていて、ゲディ・リーとスティーヴ・ペリーの中間をいく声質のうわずり気味な高周波ハイトーンヴォーカルが轟き、ギターはしっかり歪んで行儀よくコンプもかかったメタルトーンだがテクニカルというには少し足りない。突出した個性まではないながら、明確に誰かを真似るような小っささもなく、3~4枚あとで化けるんじゃないかというスジのよい泣き(実際、上のリンクで取り上げている3rd「AMERICA」は相当な良作)。総じて清々しいばかりの中型新人。日本デビューは次のアルバムからだったけど、こっちもぜひゼロ・コーポレーションから出ていてほしかった。ENCHANTファンはマスト。
ここまでの文章で、よだれダラダラになってしまった人がもしいたら、今日から血マナコになってebayと米独アマゾンのマーケットプレイスを探しまわるべきです。FRONTLINE、NATION、EQUINOXと並ぶ至宝。

14 Dec, 2012

最近の収穫、上前津サウンドベイでVAN HALEN「A DIFFERENT KIND OF TRUTH」。今日は先にレビュー書きましたが、書き終えて気が緩んだところで、終わりのない満腹感(食べ終わったのもう4時間前、胃の中は飲み会のコース料理)で頭回らなくなってきました。とりあえず、「見る」「回る」などの単純な動詞が漢字変換の候補に一切出てこないという症状について何かご存知の方は教えてください。こうしている今も「見物 (-物) る」「回転 (-転) る」と違う言葉で変換して1文字消してから語句を完成させたりしています。「語句」って打とうとして一番目に「獄」が出てくるのとかも絶対おかしいしな。ひと晩中顔面にゆっくり1滴ずつ水を垂らされる拷問の如き地味かつ確実な不便さだ。ググれカス、でもどうやって。
▼最近バンドのFacebookページをようやくそれらしく活用しはじめました。最新情報のようでいてこのサイトの延長みたいなことばっかり書いています。でも実際情報は早いので、便利に使ってくださいね。
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本日のレビュー:VAN HALEN「A DIFFERENT KIND OF TRUTH」

今年のうちになんとか買えました。といっても中古でなので悪いファンですが。思えば中学時代、ヤングギターを頼りに初めてレンタルしてきた洋楽がVAN HALENでした(アルバムは「1984」)。「BALANCE」が出た頃はもっとアグレッシヴなメタルに傾倒していて、「3」はなんだか手が伸びず、「楽しみに待ったVAN HALENの新作」は20年間でこれが初めて。しかも評判がけっこう良かったので、あんまり周到に試聴したりもせず、ただじっくりと出会いの時を待ってました。735円で引き合わせてくれたサウンドベイ上前津、どうもありがとう…
ということで、早送りを一切せず、静粛に座して聴いてます。いや、良い。離れてるあいだに2周くらいしたデイヴと久々の合流というだけでも何か新鮮なものができる気がしていましたが、ちゃんと新作です。むちゃくちゃ前のめりな作風。サミー時代に実践した「曲としてじっくり聴ける高品位ポップ・ロック」の研究結果は、本当に細かいレベルでしたたかなフックとして昇華。骨太なアンサンブルがかたちどる広めのスペースで、デイヴの歌声が所狭しと両翼を広げ宙を蹴りまくる。ひさびさの高速ツーバス疾走チューンあり、ローCでガリガリやるヘヴィリフあり、"Dance The Night Away"ばりにコンパクトに泣かせるヴォーカルオリエンテッド曲も最高。ギターがもの言うゴージャスロックって結局VAN HALENだったよね、とここ30年くらいの出来事をあっさりダイジェストにまとめて余りあるような強力さです。これは価値ある再結成。
デイヴは何だかんだでずっとアングラで現役だったので、多少声が老けてはいるものの、パフォーマンスに不足はなし。一方で「最近は見るのが痛々しいまでに弾けてない」と話題になったエディのギター、全然攻めまくってます。なんとなくラフに聴こえるのはきっと、バッキングもオーヴァーダブなしのワントラックのみになっているせい。これ昔の曲のあれでやってたパターンだ!という楽しみと、なおかつ少しずつ新しさがあるというバランスが素晴らしい。
息子が担当するベースもテクニカルなユニゾンをきっちりキメたりして、ただの親の七光りではないようです。はじめのほうの曲で一瞬、マイケル・アンソニーを思わすコーラスが入ってホラやっぱりと思いましたが、彼がいないことは本当に残念に思います。ドラムは相変わらずあの音。気持ちいいジャスト感でトントンと明朗に響く胴鳴りが健在ぶりを伝えます。
聴き進むと思いのほか全編ゴリ押しでちょっとやり過ぎ感もありますが、省みればもともとこれくらい無骨なバンドだった気がしなくもない。とにかく楽しいです。初めての人も臆せずこのアルバムからどうぞ。

6 Dec, 2012

▼ここのところの話題が主に食・子供・機材と、とてもドメスティックであります。外界との関わりは長らく薄いですが、名前をさんざん見かける国内バンドとかは人知れずYoutubeで聴いたりして、そうかあ~と感銘を受けたりしています。局所的には比較的いい感じの流れがあるんじゃないでしょうか最近は。すぐ情報が回ってしまうせいか、徒党が出来上がるのも早い気がしますが。認知される過程にあっては安全な居場所になるけど、「そういうものがあるね」とおおかたの人がはっきり確認した時点で行き詰まりの始まりになるというか。種類が多い上にサイクルが早くて、今はたいへんな時代です。後戻りもしないんだろうし。アイデンティティは表層の一枚・二枚奥に持つべし。ANTHRAXから教わったことです。
さておき、馴染みのないものに出会ったときがやはり一番、脳の意外なところが動く感じがあるので、「いまさら新規開拓しても心から愛せるようにはならない」のはそうとして、化石にならない程度には今あるものにもキャッチアップしていきたい所存です。以前得三で戸田誠司(ex.フェアチャイルド)のライブ見たときも、何の問題もなく尖ってたもんなー。
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本日の思いの丈:JOURNEY「ESCAPE」

これをムスメに聴かせると不機嫌・大泣きetc.がスッと直ることが多くて、ほとんど毎日、しかもほぼ全編聴いてます。同じアルバムをこれだけ聴き続けるのは中学校以来かもしれない。で、何度聴いても飽きないどころか、うーんここが良いわーとじっくり耳で追いながら聴き入ってしまって、現在の私的瞬間最大ベスト音楽作品を選ぶならこれになってしまいそうなくらい傾倒してるので、今更のド定番ですがここにご登場願うことにしました。以下、レビューでも何でもない個人的な賞賛です。

「最高傑作」の座をめぐる考え

JOURNEYの代表作といえば、世間的には問答無用でこれの次作「FRONTIERS」。バンド最大のヒット曲"Separate Ways"は、今や歌メロを無残なシンセリードに置き換えられて、どこの街のイオンでも聴くことができるかと思います。だがしかし、AC/DCも「BACK IN BLACK」の前に「HIGHWAY TO HELL」があり、TNTも「INTUITION」の前に「TELL NO TALES」がありと、『凄く上り調子を感じさせる超充実盤』と『前作の成功で得た気運に乗って、出来上がった砂の城をひたすらポンポン押し固め続けたダメ押し盤』の評価がしばしば逆転するということが世の中にはある。(自分だけが「できたてこそ最高」病なのかも知れない。)ワタシとしては、この「ESCAPE」こそ完全無欠なJOURNEYの最高傑作と思っております。

意義ある全10曲

目立つシングル曲の素晴らしさは言うに及ばず、それらの曲を全体の中の程良いマイルストーンにして、その前後や中間のすべての曲がそれぞれに最高の役割を担っているという無駄のなさ。決して適当な捨て曲で息を抜くのではなく、クールダウンも最上級。大きなストーリーを一章ずつ進むような感覚ですね。個人的な信条として、「アルバムたるもの、『カブってる曲はひとまとめに集約してトータル5~6曲とかにしといたほうが良かったんじゃない?』とならないものが望ましい」というのがあるので(全部同じ=全部最高、てのも往々にしてありますが)、その点で本当に理想の洗練度。

卓越したトータル・コンポジション

更に突っ込むと、アレンジと作曲の不可分な蜜月関係、ここが本当にすごいです。例えば"Still They Ride"のサビ。ギターとピアノのユニゾンフレーズをヴォーカルで追うことでひとつのメロディとして完成していて、繰り返しの2度目は微妙にルート進行が変わるので同じ節回しも少し違って聴こえるという風流の心。そしてたるみを一切作らない変則的な小節数。こういうの、作る側はただ感覚的にシックリいくようにひねったり切り落としたりするだけなんでしょうが、最小限の材料で最高のパフォーマンスを叩き出すこの嗅覚は、よくよく検証するにも値します。BAD ENGLISHやHARDLINEで感じたことはないので恐らくジョナサン・ケイン(Key.)の手腕なのでしょう。

プログレハードである

これがリリースされた81年という時代は、元プログレの大物達が新時代の幕開けに乗っかって、ちょっと小難しいフックをポップスに盛り込む「プログレハード」(恐らく日本の、HM/HRリスナーの間だけの用語)がバリバリに全盛の時代であったので、この作品でもちょくちょくその片鱗を発見できます。"Stone In Love"のアウトロ然り。最たる例はタイトルトラックの"Escape"で、これは1曲の中に2曲あるような展開がたいへん不思議です。どこをサビと呼んでいいか分からないけど、全体を通して確実に高揚しているという。途中と最後に切り込む16分裏のシンコペが攻めまくってて実にかっこいいです。RUSHが「HOLD YOUR FIRE」で完成させたテクニカル変拍子と産業ポップスとの融合も、このアルバムがいくらかの影響を与えたんじゃないでしょうか?

歌唱力の伸びと声質の変化のめぐり合わせ

まだ続きます。このアルバムを聴いたあとで、間をおかずに2枚後の「RAISED ON RADIO」を聴くと、ヴォーカルの声質に男らしい太さやざらつきさが若干ながら加わっていることに気付くと思います。「FRONTIERS」もその変化の過程にあるわけで、となるとこの「ESCAPE」がちょうど、いわゆる後年のメロハーバンド達が標榜するところの「キーキー甲高くてハスキーなスティーヴ・ペリー・ハイトーン」の極致をとらえた録音なのではないかと思えます。決して暴発気味になることなく、まさに全盛という艶の乗った高音を聴かせてくれます。スピッツでもヘナヘナ期→口閉じ気味期→第一次大成期→明らかに発生が変わった大物シンガー期のどれが好きかというのがあると思いますので、完全に好みの世界ですが。

不思議と重くない

きょうび、アルバム終盤にバラードがあるとしたら、最後の最後よりも1・2曲前にあることのほうが多いはず。聖飢魔IIか誰かの昔のインタビューでも、「『ハァ終わった』より『よっしゃもう一周』という気になるから、最後に威勢のいい曲をもってくる」という意味合いの発言があったと記憶しています。だがしかし、緩急満点・無駄ゼロで進んできたこのアルバムは、お疲れ様でしたとばかりに堂々たるバラード"Open Arms"で終幕します。それでいて余裕で即リピートできそうなこのカロヤカさは、合計42分台という手短な尺と、スッと通りのよいメジャーキーの曲がほぼ全体を占めているお陰じゃないかと思います。豊かではあるが濃すぎない。身構えいらずの充実感。これは長く広く普段使いで愛される芸術作品を生み出す上で、かなりの理想だと考えます。(むろんいろんな種類があります)
シメもへったくれもないのでYoutubeのリンクを埋めて終わります。聴いてください。

26 Nov, 2012

▼流れ上、先に外食の話から。出かけるのが億劫になる寒さがやってくる前にガシガシ仕掛けてます。

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久屋大通ANNEX11階の唐渡屋、600円台でハヤシライス/煮込みハンバーグ/etc.と選べて、土日祝はサラダバー&フリードリンクつき。料理が熱々ではなかったことだけがちょい物足りないながら、ちゃんと手作りだし価格帯からすればかなり素晴らしい域。特筆すべきは久屋大通公園を見下ろせるロケーションで、運よく堀ゴタツの個室(写真)に入れるとかなり良いです。子供を好きに這わせてもどこにも迷惑がかからないので本当に助かった。
御器所のちょっとわかりづらいところにある花音(かのんと読む)はモーニングで利用。サンドイッチやらワッフルやら4種類から選べます。サラダもついて、さすがにドリンク価格のままとはいかず確か500円くらい。トーストのモーニングに飽きた向きにはおすすめ。
大須にずーっとある甘味の店七福堂、夕方に入ったら雑煮セットもあったけどぜんざいにしました。あったかいノーマル版は普通に甘め、冷たいクリームぜんざいはちょい塩寄りと、同じぜんざいでも味が違います。豆は形も味もはっきりしてて、餅は香ばしく焼いてあります。今までアンコとくれば東片端の相生ばかりお世話になってましたが(詳細後述)、こちらはより近所なので気候が過酷な時期に重宝しそうです。
車道駅からちょっと西に行った角にある、回りそうな外見のくるま寿し、かなり手頃なランチが700円台から選べます。最もオーソドックスそうなすし定食(750円)をいってみましたが、安さの割にネタは全然問題なく、特に普段とりたててどうこう思う機会のないゆでエビが美味しかったりして、むしろアベレージ以上だと思います。赤だしがおかわり自由なのも助かる(子供がわかめと豆腐を食い尽くすので)。あなご丼やらまぐろカツ丼など寿司以外のメニューもありました。また利用します。
以下リピートで。さっき名前の出た相生でかき氷を頼まないときの最強メニュー「うずらの里クリーム」(寒天、つぶあん、白玉、バニラアイス、みつ)とともに、初めて非・甘味のところてん+三杯酢をいってみました。軽食中の軽食というイメージのところてんですが、ドッサリ量があって、完飲できるマロヤカ具合の酢とうっすら青海苔で食事的な満足感がけっこう有り。すばらしいです。うずらの里クリームは今まで何の気なしに残していたみつ(別の器で出される)をすすってみたら、上品な水あめのような異常なウマさ。最高です。店内BGMもいつも優しいアメロックで最高。今回行ったときはORLEANSてのがかかってました。何せ再生中のCDを面出しで立ててくれてて、厨房?の奥の壁にはアコギがかかってますから。誰か混雑してないときにマスターにそのへんの話してみてください。
同じく東片端、ベベのおそうざいはランチの内訳と価格が変わってました。メインを肉・魚・ガレットから選んで、そのほか好きな惣菜を3種まで盛りたいだけ盛れて(ただし器はレディースサイズ)、ドリンクつき980円。ガレット(そば粉のクレープ)は蕎麦よりもソバ味が濃厚で食べ応えあり、かつ意外と巨大で、メインは絶対これがおすすめです。惣菜もどれも野菜中心で丁寧にできてます。ヨメさん曰く、いわゆる「カジュアルフレンチ」のおいしいやつをこうやって食べられる店は珍しいとのこと。かなりおすすめ。
▼ここでちょっとオカルトの話します。↑の唐渡屋に行ったついでに何の目的もなく東急ハンズに立ち寄って、手頃なスチール球があったので、なんとなく「インシュレータを点支持にしよう」と買って帰ってみました。今まではオウテクの定番AT6099(もらい物)を使用。買ってきたスチール球は1cmあるかないかくらいのサイズなので、スピーカー下の空間が狭くなりすぎるのもどうかと思い、結局AT6099の上に球を置いてそこにスピーカーを乗せる、という状態になりました。前2・後1の3点支持にてセット。

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プラシーボかも知れない。オカルトかも知れない。ですが、今までそうだったもの達(接点クリーニング、ケーブルにアルミ箔、etc.)と比べると割とわかりやすい変化が。低域の膨らみが落ちて、アタック時に高域がよく立つようになり、定位感が明確に。インシュレータはウーハーから発する低音の振動が載置面をつたって床やラックを振動させたり、それがスピーカーに戻ってきて不要な振動を起こすのを防ぐ道具なので、理にかなった変化な気がします。
引き換えに、今まで余分に出ていた低音もどこかに行って、トータルのバランスとしてはかなりトレブル寄りになってしまいました。だがしかしたかだか高さ40cm位の箱から、近所(もしくは家庭内)迷惑にならない音量で、そんなリアルな低音が出るはずもなく。正しい音が再生されることが優先であって、足りないものは正当な手段で補う必要があります。ということで、ミックス中のみときどき登場していたサブウーハーをレギュラー稼動させることに。
ここからは十中八九相当な邪道なんですが、クソ長いケーブルを使ってリスニングポジションの後ろの床面にウーハーを置きました。生演奏の場を考えると、指向性の強い高音が最初にピーンと飛んできて、中低域以下はドヨドヨと反響を生みながらちょっと遅れてやって来るはず。狭いリスニング領域でスピーカーとサブウーハーを両方正面に置くと、本来とは違う順番で低音が届いてしまい、アタックを濁らせるとかそういう結果を生む気がします。今回サブウーハーをこういう置き方にしたことで、たぶんですがBBEの原理をフィジカルに再現してることになるのでは。加えて、多分位相が軽く乱れるので、そのお陰でフワッとしたステレオエンハンサー的作用も。後者は特によくない気もしつつ、聴いていてそっちのほうが楽しいので全然良しとします。スピーカーは耳の高さ、サブウーハーは足元だから多分そんなに酷いことにはなってないと思いたい。
▼ながーくなったのでレビューは割愛。目を通していただけた方は本当にありがとうございます。

15 Nov, 2012

最近の収穫、各所のブックオフでDONOR「RELEASE」、AGNOSTIC FRONT「CAUSE FOR ALARM / LIBERTY AND JUSTICE FOR ...」、THE LEMONHEADS「COME ON FEEL THE LEMONHEADS」、FISHBONE「GIVE A MONKEY A BRAIN...」、JOE JACKSON「I'M THE MAN」、PRETTY MAIDS「SCREAM」、サウンドベイ上前津でMOTORHEAD「1916」。ブックオフはなにげに「夜遅くまで開いてる中古CD屋」であったりするので(店舗によって遅い所は23時まで)、子供と一緒に寝なかった晩は、曲作りサイクリングの折り返し目標点としてよく利用します。ルートによっては同じく23時までやってる今池のワイルドハニーも経由しつつ。ワイルドはニーは店舗のサイズの割に巨大な投売り棚があるので好きです。
朝晩冷え込みの激しいここ最近、「寝かしつけが寝かされ」(註:「ミイラ取りがミイラ」と同じに読んでください)のほかに、「風呂=至上のウォーターベッド」現象も頻発するようになってきたので、気をつけたい。溺死ードレッグスにならないためにも。(→参考
▼寿命に関する統計で、7時間寝るのが一番長生きとか、歯磨きは毎日したほうが長生きとかよくありますが、あれは「自律的に毎日7時間寝られるタイムスケジュールで行動できる人」「毎日歯磨きなどの衛生習慣を全うできるセルフケア精神のある人」が、それ以外の面でも真面目に生きてるから長生きするってだけなんじゃないかと思っています。条件ではなく特徴。そう考えて、睡眠習慣はかなりだらしないが食品添加物には少し気を遣うという半真面目生活をまあ良しとしているこの頃です。起床時間が揃ってればいい気がする。
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本日のレビュー:MOTORHEAD「1916」

無骨・大味・勢い一発の代名詞と思われがちでありおおかたそのとおりであるイギリスのMOTORHEAD。AC/DCと並んで、ロゴやシンボルだけが都合よくロック・ファッションに利用されていることに耐えられない思いでいる人は私だけではないでしょう。
さてそんな彼らにも、80年代に少しだけ華やか&バブリーな作風に転じていたことがありました。90年代、スラッシュメタルがデスメタルにバトンを渡し、ハード&ガッツィーな音楽が再びアングラなものとして勢いを取り戻すと、彼らもまたそこに戻っていくのですが(93年の「BASTARDS」で完全復活)、91年のこの作品は、続く「MARCH OR DIE」と並んでその過渡期。というか「MARCH~」は思いっきりキャッチー路線に揺れ戻っていたのに対し、こちらは久々の骨太パンチがてんこ盛りな快作です。70年代のハードロックバンドのような硬質なノリの16ビートで押す冒頭曲、続く本領発揮のアップテンポR&Rの応酬、ほどよくポスト80年代なシンガロングパートも含めつつ…というバランスが良い。MOTORHEADにリスナーが求める「いい曲もクソもねーよ」という荒々しさと、時代性にそぐう「良い曲」が違和感なく同居しているというか。ほどよくぼやけて適度にソリッドなサウンドプロダクションも90年代フェチにはたまらない。これを上下辺がガチガチに揃ったリマスターにされると、一気に趣きがなくなるんだよなあ。本末転倒だけどTHUNDERHEADファンには絶対おすすめ。

2 Nov, 2012

▼久し振りの更新のたびに「ご無沙汰しています」「生きています」で始めるのがクセみたいになりかけてますがご無沙汰しています、生きてます。最近はギターの練習に精を出してました。機材のセッティングの参考にしようと、Youtubeで海外のウェブショップが上げてる試奏動画を見たりすると、たまにどころか7~8割くらいは異常に巧くてけっこう死にそうになります。
で、ピックを持ちながら指弾きも併用する「チキン・ピッキング」を現代的飛び道具として使ってる人の映像がなかなか衝撃的で、チキン・ピッキングに関する動画をガシガシ漁って改めて気付いたことには、いわゆるカントリーギターのフィーリングやテクニックって、ヌーノ・ベッテンコートの高速ノンピッキング左手奏法なり、マイケル・シェンカーの切り返しの細かいチョーキングなり、別にどっぷりアメリカンなイメージのないギタリストでも色んな人が形を変えて活用してて、ロック畑におけるリードギターの基本として相当でかいものなんだなということです。ああまた普通のことに気付いた。
▼最近の外食から。気候が良いのであちこち出掛けて開拓してます。
しつこく大曽根方面で、Balboa Cafeにモーニングで訪問。おしゃれカフェと呼ばれることをはばからない感じの内装でちょっと甘く見かけてしまいましたが、1枚分の食パンを使ったツナサンドがモリッと出てきてかなり満足。相当賑わっていて、ファミリー客もちらほら。信用できます。壁に巨大なカート・コバーンの写真が掛かっていたことだけが違和感ありでしたが、もう20年も前の話だと思えばもはやそれも「オールドアメリカン」なのかもしれない。2階が革小物その他のセレクトショップみたいになっていて、満席のあいだはそっちでいい具合に時間を潰せます。
けっこう色んなところで見かけるとうふや豆蔵、大曽根店に行ってみました。かの銘菓「きらず揚げ」の製造元が展開しているのだとか。うすら物足りない類の健康志向系かと思いきや、ボリュームの物足りなさはまったくなし。わらわらと沢山の小皿がついてくるお膳方式で、トータルでの食べ応えが確保されるように味の濃淡がチューニングされておる感じです。うっすらした煮物とか、実家でもないとなかなか食べないような料理や食材も少しずつ食べられて大変良し。
もう1軒モーニングで、桜山のなつめコーヒー。ここはオーダーごとに1杯分の豆を挽いて淹れてくれる丁寧なコーヒーがいただけます。ノーマルのブレンド以外にも種類豊富。しかもトーストのパンが自家製で、カッシリ系でこちらもうまい。コーヒーについてくる生クリームもやたらにおいしく、たくさん入って出てきたので、スプーンのくぼみで卓上の砂糖少量と混ぜて食べ(飲み)きるというスーパー甘党行為を果たしてきてしまいました。昔からの住宅地にあるためか、行ったときは常連風のご老人でごった返してました。内装自体は落ち着きのある今風な感じで、午後の喫茶利用にも良さそうです。
藤が丘の、ひさびさにランチで行ったら壮絶な良さに腰抜けました。10月限定で1450円→1050円になっていたステーキ定食みたいなのを頼んで大当たり。ヨメさんのカニ入りトマトパスタも良し。そのうえご飯がお代わり自由、セットでついてくるドリンクまでお代わり自由で、同じくセットに含まれるデザートは普通にケーキ屋で300円くらいしそうな抹茶プリンでした。さらに良いことに、以前(2年以上前)は行くたびにビートルズばっかり流れていた気がしたのが、今回はRAINBOW・UFOその他の70年代ハードロックミックスでした。デザート後のコーヒーをすすりながら"Rock Bottom"を聴けるとは。また何かしら藤が丘方面に昼間の用事を作って訪れたいところ。
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本日のレビュー:POLTERGEIST「BEHIND MY MASK」

シュミーア離脱後のDESTRUCTIONの第一弾アルバム「CRACKED BRAIN」で歌っていたシンガーが元いたバンドとして知られるスイスのスラッシャー4人組。91年リリースの、こちらは2ndになるようです。クリーン声でしっかり歌い上げるスタイルはHEATHENや初期ANNIHILATOR風で、キレが鋭くもどこかヌラヌラした引っ掛かりのあるリフはFORBIDDENを早回しにしたような感じもあり。DEPRESSIVE AGEほどではないがやたら悲哀に満ちたメロディ感もフィーチャー。それだけだといかにも末期のインテリスラッシュを想像しますが、土台の突進力はEXHORDERやHOLY TERRORばりに無鉄砲であったりします。
HADESやREALMほどの突き抜け方には至らないまでも、半パワーメタル型のねちこい屈折スラッシュをお求めの方は是非。ちなみに解散後、ヴォーカル以外にもギターがGURD、ドラムはMEKONG DELTAやらBABYLON SAD(!!)やらに移っているようです。以上、今回は固有名詞多めでお送りしました。
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