TORTEX Pitch Black Jazz 1.14mm 弦滑りはゴリゴリ(強く弾く分には手応えを得やすい)。直角に切り立ったエッジのため、すり減るまではなおさら摩擦が強く、音もアタックの引っかき感がかなり強い。立体ロゴがついていないのでJAZZ IIIからの乗り換えは握り心地に違和感あるかも。
番外編1:SCHECTERジャズピック EXTRA HARD 黒 弦滑りはULTEX黄よりやや軽い程度。JAZZ IIIよりちょっと大きく、コントロールしやすい。ややサラッとした感触なので手汗が有ると安心。音はちょっと丸め。立体ロゴなし。
番外編2:SCHECTERジャズピック EXTRA HARD 白 弦滑りは軽いながらもバランスが良く、ラウンドエッジのよさが出ている。ぺたっとした質感で指は滑りにくい。音はややカチカチ寄りだがしっかり鳴る。同じくちょっと大きめで立体ロゴなし。
JAZZ IIIの何が良いかって、厚くて端が丸いために弦をガリッと引っかかず、根元の面積も狭いので、弦に当てたときにピックがしなりにくく、思いどおりのタイミングで振り抜けることだと思っています。しかし小さいからすぐ落としそうで不安とか、気持ちよくガッツリ握って力を込めたいから嫌という人も大勢いるかと。だけどちょっとは興味ありという向きには、IBANEZのポール・ギルバートモデルをお勧めします。普通のティアドロップよりちょっとだけ縦が短く、厚めのラウンドエッジ。特に赤はプリント部分の塗料がキュッキュッとして滑りにくくて良いです。20年間くらいに渡って大抵の楽器屋に置いてあるだけのことはある。
ワタシは今までのULTEX黄をやめて、現行ノーマル黒で決まりな気配です。何にせよJIM DUNLOPは頼りにしてます。
本日のレビュー:FIELD MUSIC「PLUMB」
よく行く中古CD屋の店内BGMで流れていたバンドをYoutubeで探していて、近い線で偶然見つけた人達です。久し振りに全作品まとめ買いなんてのをかましてしまった。イギリスのTHE FUTUREHEADS、MAXIMO PARKというダンサブルおしゃれポストパンクリバイバル系バンドの元メンバーを含む4人組で、こちらは今年リリースの最新作4th。
これだけ変態音楽好きのリスナーがごろごろいる昨今、プログレ野郎共がコンパクト化してポップになっていった77~82年くらいの屈折ポップスがメインストリームの中心にあればいいじゃないかと個人的にずっと思っているのですが、FIELD MUSICはまさにそんな感性を持っている(ように思う)バンド。「LAMB LIES DOWN ON BROADWAY」~「DUKE」の頃のGENESISテイストを下地に、YESの牧歌系コーラスグループ的側面、QUEENまたはE.L.O.的な大仰なオーケストレーション、その他EL&PやRUSHを思わせる小ネタ、GENTLE GIANTやTOTO的諧謔などを鋭角気味にねじ込んでくるという、ワタシにはかなり理想の音楽性です。
工夫のないレプリカとしてではなく、面白いものを面白く対象化して、ポストロック以降の文脈に平然と紛れ込む仕上げ方も見事。まとめ買いして聴いてみて、初期であればあるほどそういう遊びが盛んだったのですが、作品を重ねるにつれだんだん目が本気になってきてるというか、表現としてまっすぐなものになるとともに屈折性もヒートアップして、「感心」より「感動」のある作品づくりになってきていると思います。
とはいえ若いだろうに、このレトロテイストの再現力は凄い。親が聴いてたとかいうレベルでこういう音楽がずっと身近にあったんでしょうか。
ティーンエイジャー時代から付き合っている私の心の音楽です。リック・デリンジャーとかをムチャクチャ上手く歌ってしまうNY出身荒くれヴォーカリストと、哀愁と洗練を覚えたMOTORHEADみたいなドイツ人3名が、ハノーファーで出会ってしまったというバンドの91年作です。
彼らは全作品最高なのですが、洒落の効いたソングライティングの妙を堪能するならこの盤が一番。メタルか?ガレージか?ハードロックか?という80年前後頃(後日註:90の誤字ではない。BLACKFOOTあたりを指す)にしか存在しなかった貴重なニュートラル感(というより「ロックとしか言えない」感じ)をごく自然に体現し、BPM160くらいで軽快に飛ばすガッツリチューンあり、刺青男の内なる悲哀をグワグワとブチまける湿り系ありで大充実の展開なのです。
中でもやっぱり本編ラスト前の"Life Is Only A Goodbye"の「涙をぬぐった後の一人外周走り込み感」は、いつ聴いても「こんな名曲ないよな~」と思ってしまいます。パワーコード一辺倒でない粋なギターワークも冴えてて、FOO FIGHTERSの最新作(後日註:2007年5月時点=「IN YOUR HONOR」)あたりとそう違うとも思えん。「全員買い」です。
※保存してあった下書きを放置しすぎて、書くことが増えすぎたので2分割で更新しました。今月8・9日のライブの件だけ14日づけで書いてます。
▼8日の東京では、ひさびさに空き時間でディスクユニオン(新宿メタル館)まで中古CD物色しに行ったのでした。収穫はENSLAVED「ISA」(04年)、THE GATHERING「ALWAYS...」(オリジナルジャケの本国盤ようやく入手)、SAGITTARIUS「SANITY OF MADNESS」(VOICES OF WONDER初期リリース、ノルウェー産プログレメタル)、Y&T「DOWN FOR THE COUNT」("Summertime Girl"収録)、MARSHALL LAW「WARNING FROM HISTORY」(入手困難99年作)。何でもありすぎておそろしい。でもワタシはCELTIC FROSTの「TO MEGA THERION」非リマスター版とDIO「THE LAST IN LINE」VERTIGO盤を探しておるのです。
▼一週間経って、15日からは名古屋でサウンドベイのバーゲン。まず金山でFRONTLINE「THE STATE OF ROCK」(90年代メロディックメタル名盤、LONG ISLAND盤に買い替え)、OUTRAGE「THE FINAL DAY」、RAGE「PERFECT MAN」(外盤買い替え)、上前津でMOGANA LEFAY「MALEFICIUM」。更に今日(17日)リベンジして、金山でSENSE FIELD「BUILDING」、ULVER「SVIDD NEGER」、上前津でLEMONHEADS「IT'S A SHAME ABOUT RAY」。とにかく安いのばかり。
▼時系列乱れますが16日は埼玉スタジアムコンコースで開かれたフェス「ぐるぐる回る2012」に出演してまいりました。概要はこちら(1年以上あとに見た人はURL末尾に/2012/をつけるとよいはず)。我々が出演するステージの前のバンドが終わって、これからセッティングに入る(ただしスタートは約40分後)というくらいのタイミングで、ACCEPTのTシャツを着た男性がニコニコとステージのほうを見ていたのは我々を楽しみに来てくれたお客さんだったのでしょうか。そうだったと仮定して進めますが、気合入れてメタルTで来てくれる人がいるとは喜びひとしおです。お陰で"遺跡"の間奏のタッピングハーモニクスがいつもよりきれいにキマりました。ありがとうございます。
フェス全体としてはいい意味で手作り感があって、大勢の地元の人の参加と協力によって良い形に成り立っている感じが良かったです。フード・ドリンクとも堪能し、そこそこ早く帰るつもりが結局終演近くの時間帯まで満喫した次第。埼玉の皆様今後とも何卒ひとつよろしくお願いします。
▼ピックのさらなる使用感リポート、書き漏らしてるご近所外食リポートはまた次回。
本日のレビュー:MIND SCIENCE OF THE MIND「MIND SCIENCE OF THE MIND」
少し前に今池P-CANのバーゲン品ワゴンから100円で救出した品。この変なバンド名なんだ?と思って手にとって、オモテ面に外盤特有のステッカーが貼ってあったから話が早かった。いわく、DCポストコアの異端である変則崩壊ポップバンド・SHUDDER TO THINKのネイサン・ラーソン(G./Vo.)と、デヴィン・オカンポ(FARAQUET)がソロアルバムのバックでドラムを叩いていたことがあるex.HELIUMのメアリー・ティモニーがいるプロジェクトとのこと。96年にSONYからリリースされてます。ひとかけらも知らなかったー。
内容は、SHUDDER TO THINK譲りの屈折性を相当地味シブな形に落とし込みつつ、フォーキー&ラウンジーな聴き心地も加味した、「注意してないとその複雑なウマみに気付かない高級ダシ」のようなかなり微妙なもの。というかこれは歌いかたも含めてジェフ・バックリーの登場にショックを受けて感化されたクチなのではないかと推察します(実際SHUDDER TO THINKとして作った映画のサントラアルバムでジェフをゲスト参加させている)。時折ガッツリとしたギターの響きで押す場面があったり、フワーッとファルセットがちに神々しく歌う場面があったり。拍子の区切り方やコードワークはちゃんと聴くとやっぱり相当ヘンで、なるほどこのメンツという要素も多分にあります。バイオリンが常に鳴っていてアンサンブルの生っぽさが強調されているあたりは、元LOUNGE LIZARDS組の90年代以降の仕事(オーレン・ブローダー、エリック・サンコ他)を彷彿とさせる感じもあります。
SHUDDER TO THINKファンが血眼になって探すほどではないにしろ、米インディロックシーンが産み落としたかなり変わった遺産として記憶されてもいい個性的な1枚だと思います。
ジムダンの代名詞ともいえるTORTEX素材でJAZZ IIIのフォルムというやつも登場してました。新品はまだ側面が切り立っているのでシャープめな音から始まりますが、ULTEX同様削れやすくマットな質感をもっているために、ペチペチいわず独特の弾き心地です。ULTEXより若干明るめか。TORTEXはとにかく反りやすいイメージだったけど、これは厚めの1.14mmなので大丈夫だと思いたい。ノーマルJAZZ IIIのツルツル感が苦手な人には良いチョイスなのでは。表面に立体プリントがないのでスベりには注意。
今メインで使っているULTEX(黄) JAZZ IIIもこれらと比べてみたら、ULTEX黄はかなりダークで低音寄りな音が出てることに改めて気がつきました。弾き心地はいいけど、もしかして音の大きいロック向きではないのかも。機材で音にこだわろうという話のときにピック選びはあまり出てこない気がしますが、シールド替えるくらいの変化は起こる気がしました。
今回試した中では、EJモデルの安定感と明るさが個人的ベスト。弦もEJモデルだし、CD一枚も持ってないけどやたら世話になってます。誰かミュージシャンとしてのエリック・ジョンソンを熱く語ってほしい。
▼最近の収穫、今池P-CANでMIND SCIENCE OF THE MIND「MIND SCIENCE OF THE MIND」、ALKATRAZZ「DISTURBING THE PEACE」。早寝しなきゃいけないときに限ってこんなの書き始めてしまいました、レビューは省略。