SCSIDNIKUFESIN

23 Nov, 2013

▼レスポンシブ化しました!そしてiOS Safariで「ホームに追加」をしたときのアイコンも設定し(同時にDOIMOIサイトも対処済)、ついでに検索機能を強化しました。スマホユーザーの皆さんよろしくおねがいします。

20 Nov, 2013

▼深い意味のないタイミングで、携帯電話をスマートなほうにしました(※前回のエントリ投稿時すでに)。主にブックオフにいるときに便利すぎて、本当に便利なのでその便利さと利用料を誰かとシェアしたい気持ちでいっぱいです。「こんなとき身体が二つあれば」のノリで携帯が(1回線で)二つになってくれたらいいんですが。ハブだハブ、無線ハブ。

▼ということで最近の収穫、黒川ブックオフでDESTRUCTION「DESTRUCTION」(シミューア不在期の激希少EP)、LUNACY「BELIEVE?」、INNER STRENGTH「SHALLOW REFLECTIONS」、BETTE MIDLER「BETTE OF ROSES」(バズ・フェイトン全面参加95年作!)、CURTIS STIGERS「CURTIS STIGERS」(こちらもバズ師参加のAOR)その他。

▼タメすぎて忘れかけてきてますが、最近の飲食記録を少し。新規開拓はほとんどモーニングばかりです。一番行ってるのは大久手の松屋コーヒー、最高。

▼納屋橋~国際センター近辺に3店あるかこコーヒー、3つとも行ってみました。最初に書いておくと、ここはコーヒーを淹れてから敢えて少し置いて出す流儀だそうで、それゆえかモーニングはブレンドコーヒーがおかわり自由という太っ腹。濃い目かつ少しカドのとれたキレで、酸味党にも苦味党にもバランス良しです。比較的目立つ通り沿いの三蔵店は待ちもすごいし店員さんも忙しそうで、あんまりじっくりどうこうという印象がないままでしたが、花車本店は手狭でリアルビンテージな店内に若めの女性店員2人で、雰囲気もサービスもまるで個人店(完全に良い意味の)。ここではトーストに自家製ジャムオプションをつけてみましたが、美味しゅうございました。一番広々した柳橋店は、席数が多くても手慣れた感じの店員さんチームによる安定したサービスがあって(モーニングにはけっこう重要)、セットのグレードを上げるとついてくるココットも満足度高し。

▼円頓寺のはずれの四軒道にあるカフェ ド リオン、超手狭で女性好きしそうな雰囲気ですが入ってみれば全然息苦しくないです。モーニングはサンドイッチやらちょとしたフルーツ盛りがのったヨーグルトやらがついてきて、価格に対する豪勢さが半端でなし。ランチもサラダ・パン・スープ・メイン・つけあわせ・ミニデザートどれも手を抜かない充実ぶりが凄くて900円。モリ食い向けではないですが大満足します。

▼中村公園の大鳥居からほど近くのラ・パランツァはどんどん出てくる焼きたてピザを無尽蔵に食べていい…もとい、お好きなピザを好きなだけ食べられるシステムのイタリアン。任意のパスタ一品を頼むとそれがついてくるというのがランチの内容になってるようです。ピザは全然間に合わせ感なしでウマい薄焼き。しかも物によってかなり雰囲気を変えてくるので、新顔登場のたびに席を立たねばならない。パスタは1000円からという感じで上はけっこう高めですが、1000~1100円のものでも全然満足いきます。種類が選べる生パスタで当然もちもちうまい。セットに含まれない格安デザートはそれなりの格安感ありでしたのでそのつもりで。看板メニューのブリュレなら良かったのかもしれない。トータルの印象は全然良好です。

▼「牛コロ」を商標登録にしているという志賀本通の手打ちうどん 宮内、看板メニューの牛コロを注文してみました。(※「ころうどん」は中部地方で冷やしうどんの意)甘めで濃厚感はあるが飲めるくらいにスッキリもしているタレに、ゴリゴリではないが手作り的なモチモチ感が充分おいしいうどんが浸り、味のいい薄切り牛肉が刻み海苔・ネギとともにドーンと乗っているといういでたち。パンチに走り過ぎるでもなく良い食べ応えで、ヨメさんも喜んでおりました。行列必至ぽいので腹具合の余裕をもって行くべし。いわゆる人気店対応とは真逆の親切な接客も嬉しい。

もうちょっと行った気がしますが、細かい感想が書けないくらいになってるので割愛といたします。そしてひたすら写真はなしで。自分の備忘録も兼ねて、いつか休日前の夜10時から朝の6時までくらいをドブに捨てて、食べ物専用のブログでも構築するかも知れません。

本日のレビュー:STAN BUSH「STAN BUSH」

本国アメリカでは、映画版「トランスフォーマー」の主題歌を担当した人として有名ということになってるらしい、メロハー/産業ロック全盛時代の申し子的シンガーの1st。長らくレア盤であったものがROCK CANDYからリイシューされたものです。

初期BON JOVIやTERRAPLANE(イギリスのTHUNDERの前身)みたいなアイドルっぽい甘さと焦燥感と青々しさに、少しブライアン・アダムスのような開放的なメインストリーム感および青々しさを足しあわせたような、何にせよ青々しさ倍掛けな王道青春メロハー。一定のレベルの職人が作ればいとも簡単に質が安定してしまうこの手のジャンルですが、ジョン・ノーラム(EUROPE)をアメリカに移植したような、クリアな声質とちゃんとソウルフルな歌唱が両立するボーカルの存在によって、大きな頭ひとつが抜きん出ている印象。JOURNEYよりFOREIGNERやスプリングスティーン派な立ち位置も、後世の今となっては没個性を免れる結果に(JOURNEY似の群れは数多すぎ&標準化進みすぎで突出するのは至難の業)。

突飛な要素は特にどこにもないですが、大きな存在感です。マボロシの何々、誰々フォロワーの金字塔、みたいなマイナーメロハー/AORを追いかける前に出会っておきたい超逸材だと思う次第。

15 Nov, 2013

▼「一部の人だけに役立つかもしれないシリーズ」続いてます、最もしょーもない内容でいったん打ち止めです。本日のテーマは「『JIM DUNLOP Ultex Sharpは厚さの表記と実寸の違いがひどい』は本当か?」です。最近とにかくピックですみません。

しなりの反動でぺちっと手応えが来る極薄ナイロン、端が丸いデルリンも楽しいなーと迷いながら、自分のバンドでの用途に最適だということになったのがこちら、JIM DUNLOP Ultex Sharpの1.0mm。某大手通販サイトのレビューを見ると、実際に購入したユーザーから口々に「厚みが変」という報告があるようです。ワタシも0.73、0.90、1.0、1.14の4種類を買ってみまして、指で持ち比べてみると確かにおおかたのレビューのとおり、0.90のほうが1.0より厚く感じる。ただ「ノギスで測るとだいたい表記どおり」という声もあり、そんな変なエラー個体がゴロゴロあっていいのか?と疑問に思いつつ、ノギスは持ってないので平置きで並べて横から見たところ、発見したのです。

131112-pick.jpg

お分かりでしょうか。左の2つ(0.73と0.90)は平らなのに対し、1.0と1.14だけ、少し端が浮いています。確かにそうと知ってもう一度持つと、全体にゆるやかーなRがかかっていて、中央がわずかに盛り上がってるのを認識できます。

楽器屋の店頭でも確かめてみたところ、ノーマルのUltexではなくUltex Sharpに限り、やはりどの個体をとっても1.0以降は端がわずかに薄く、0.90以下はまっすぐであるようでした。同じモデルでそんなことがあっていいのか分かりませんが、今のところこういう仕様なようです。Ultexは人間の爪に近いとか、べっ甲に近いとか言われてますが、天然素材のべっ甲は反りを防ぐために敢えてゆるーい凸面状にすることがあるそうで、厚みが充分にある1.0以上だけそれを模してみたということなんでしょうか。おかげで軽いタッチのアルペジオでは明るい音がしながら、太いゲージでも低音弦パワーコードの頭がバシッと揃うという超ありがたい使い勝手なので、そのうちマイナーチェンジで真っ平になったりしないことを心から願っています。

最近の収穫、いろんなブックオフでNRBQ「MESSAGE FOR THE MESS AGE」(94年)、DAVID SANBORN「CLOSE-UP」、SALTY DOG「EVERY DOG HAS ITS DAY」、GARY HOEY「BUG ALLEY」、LOVE/HATE 「BLACK OUT IN THE RED ROOM」、JULIE CRUISE「FLOATING INTO THE NIGHT」(リンチ&バダラメンティ!)、大須K-HOUSEでMICHAEL FRANKS「PACIFIC BLUE」、大須グレイテストヒッツでJANET JACKSON「JANET.」、サウンドベイ金山でTHE STONE ROSES「THE STONE ROSES」、楽-YA植田本店でLITTLE FEAT「DOWN ON THE FARM」「LITTLE FEAT」、楽-YA大須店でHURRICANE「SLAVE TO THE THRILL」(ダグ・アルドリッチ!)、ROBBIE ROBERTSON「STORYVILLE」。

そして超々ひさびさなバナナ本店でMARC JORDAN「MANNEQUIN」、DAVE KOTZ「LUCKY MAN」、からその足で向かった東山246のイベントで初・QUIZKID拝んできました。もう全面的に有り難くて震えました、あんなとてつもない三人だとは。会場でSAY HELLO TO NEVERからリリースのQUIZKID「333」と、普通にお客さんとしていたANCHORS寺田さんからKENNY BAKER / DAIEI SPRAY / This Time We Will Not Promise And Forgive / THE ANCHORS / THE LAST LAUGHのスプリットもありがたく入手。いい加減出費著しくてヤバいので、そろそろ実家に死蔵されている売りCDの身柄を移送します。たびたび即売会に来てくれた皆さんありがとうございました。

もうひとつ追加でオランダから遂にEXIVIOUS「LIMINAL」届いたのでレビュー行き。

本日のレビュー:EXIVIOUS「LIMINAL」

再結成CYNICに参加していたメンバーと、オランダのDjent&CYNICな極悪テクニカルバンドTEXTURESのメンバーによるインストフュージョンメタルチームの2nd。死ぬ程聴いた09年のデビュー作は自主リリースだったようで、最高な内容なのに人に勧めにくかったものですが、今回めでたく安心のSEASON OF MISTから。皆さん買ってください。

131115exv.jpgワタシは制作費用を募るプレオーダーに勇んで参加しまして、待ちに待って届いたスペシャルパッケージが右のとおりの内容です。外箱、カスタムポスター(一人ひとり違う柄)、Tシャツ、ステッカー。最高です。

肝心の内容のほうは、基本的に前作の延長線上にあるテンション系フュージョンmeetsメタル≒激ポストロック?なバカテク音楽。アラン・ホールズワースが確立した世界観をベースに、「はいテーマ、よしきたソロソロソロ」みたいないわゆるメタル系ギターインストの世界の因習には陥らずして、大きな展開の流れで曲をきちんと聴かせる作り込み方が素晴らしい。Djentな複合拍子もたしなみながら、低音弦でグリグリやることはないので重たい方向にはあまり行かず、張り詰めてはいるが開放感もあるというバランスの妙。テクニカル系インストというと畳み掛けるような高圧縮感を前面に出すバンドも数多いですが、この人達は余裕があるのがいいです。

新機軸というほどの試みはそうそう出てこないながら、あっ新曲かっこいい!と思える切り口の新鮮さは随所で堪能可能。デビュー作にして圧倒的な偉業を達成してしまったバンドの2ndとして不足はないです。前作に引き続き自主録音をめちゃくちゃドライでいい音に仕上げてきたタイモン(g.)は個人的にジェフ・ルーミス(NEVERMORE)以来のやり手ヒーロー。

かっこいい。

ソプラノサックス映えててかっこいい。

25 Oct, 2013

▼役に立つかもしれない話がたまってるので小分けに書いてます。

居間のCDプレイヤー(ONKYO C-705)がディスクを読み取ってくれなくなった。上手くいくときもあるが、どうも盤をつかもうとして失敗してるような「シュシュシュ…(無音)シュシュシュ…(また無音)」という断続的で変な作動音だけがする。読み取れても、パパパパ…と速い一定のインターバルでノイズが乗る。という状態がけっこう長く続いていて残念に思っていた私ですが、めでたく完治できたことのご報告と詳細です。

とりあえず、開けたらどうにかなるんじゃ?と思って、ガワをオープン(※自己責任)。ちょっとバラして、とりあえずレンズをメガネ拭きで念入りに掃除(※自己責任)するも、変化なし。空転するような音が気になるので、どこかの軸がガタついてるのかな?と思い、大きなパーツはだいたいバラして(※自己責任)様子を見るも、目視できる異常はなし。

しゃーないな、とおおかた元通りに戻したところで、ガワを開けて一番最初に見える回転部品のふちからパッキンらしきものがハミ出ていることに気付く(=写真)。

cddeckfix.jpg

今度はなんとなくピンときて、そこを外し(※自己責任)、裏側を見てみると理由が分かりました。軸の回転を別の部品に伝えるために仕込んである細い円周状のゴムが、長年の使用によりデロデロと伸長してハミ出ていたのでした。これがスススと擦れることで回転が止まったり、回転を遅くしてノイズを発生させていたようです。真ん中の金属の円盤とは両面テープでくっついてただけなので、いったん剥がしてハサミでパッツンと短くし(※自己責任!)、きれいな正円に整えて貼り直したところで再組み立て。見事、スムーズな読み取りが復活しました。

お陰で最近は朝食中や夜の皿洗い中に居間で音楽を聴ける生活を手に入れました。1年前の今頃はJOURNEYの「ESCAPE」を聴きまくっていたムスメが、今では「あたー(ら)しいじゃーにー」と言って「FRONTIERS」をしきりに要求するので、この流れで来年「RAISED ON RADIO」を聴かせたら喜ぶかガッカリするか、リアルタイムリスナーに見立てて実験したいと思います。

1310tenichi.jpg

サービスショット。(控えめ)

本日のレビュー:GREGG ALLMAN「LAID BACK」

「BGMにするのに良い音楽」というと、一定のネガティブさを含みそうな響きがしますが、何か別のことをしながら安定して聴覚を預けていられる、決して意識の最前面にしゃしゃり出ることはないが「さっきから流れてるやつ、いいよなあ~」と度々しみじみ思えるものだとすれば、「積極的に聴きたくなるもの」になり得るという点で、しっかり座して聴きたい音楽と同等の(自分的)価値を持つことでしょう。ということで、抜群の存在感レベルで流れてくれるこちらの1枚を今日はご紹介。バズ・フェイトン参加作と知って購入した、オールマン兄弟の鍵盤担当・グレッグのソロ1作目(73年)です。

南部フィーリングが濃厚に漂う土臭系フォーク/ブルーズ/ゴスペルコーラスなどなどのハイブリッドを、ウエストコーストSSWよろしくやんわり上品に重なったピアノ/エレピ/アコギ/スライドギター/ホーン/etc.と、たらりとくつろぎ気味なリズムでまとめた、まさにレイドバックなサザンロック。袖さえ捲ればいかついタトゥと上腕筋あるけどな、というボーカルの温度感(?)とのバランス具合が絶妙です。例えばピーター・セテラ(CHICAGO)あたりが全く同じオケで歌ったとしたら、音楽として完全な別物になることでしょう。

我らが、というか我がバズ先生は、どの曲に参加という厳密なクレジットがないですが多分全曲とかではないと思います。が2曲目に登場するインパクト大な哀愁ブルーズ"Queen Of Hearts"で最高のブルーズギターを聴かせてくれております。入ってなくてもアレンジ上差し支えないようなポジションながら、メインボーカルとの二元中継的な活躍ぶりに惚れる。

23 Oct, 2013

▼最近の収穫、いろんなブックオフでNEIL LARSEN「THROUGH ANY WINDOW」(87年MCA希少盤、バズ・フェイトン大先生参加)、LITTLE FEAT「REPRESENTING THE MAMBO」(90年)、LYNYRD SKYNYRD「THELAST REBEL」(93年)、MARC JORDAN「RECKLESS VALENTINE」、大須楽-YAでTOM SCOTT & THE L.A. EXPRESS「TOM CAT」、SASS JORDAN「RACINE」、今池WILD HONEYでART OF FIGHTING「ALONG THE RUN」(2ndフルの先行EP、04年)、PETER GABRIEL「UP」(02年)。

▼去る13日は、今年3月のDOIMOIレコ発大阪編で共演した京都のバンド・キツネの嫁入りが自身のレコ発で今池ハックフィンに来ていて、最高だったのでした。無理にそうあろうとするでもなく滲み出すようにオルタナティブでオリジナル。曲のいいところがメンバー4人それぞれの手元に等しくあるという「最強チーム」感、彼らのように醸し出してくる人達はそうそういないと思っています。会場で購入した新作音源も恐ろしくツブの立った傑作でありました。我々もさっさと復活して新作仕込んで、ステージ上で相まみえねば。

共演3バンドの組み合わせも、「事故渋滞が招いた致命的な遅刻(ピラミッド角田君)により本番でいきなり使った借り物のエフェクターボード(CARD清水さん所有)で至高のクライマックスギターソロ」「当日リハ中にヘルプを依頼してそのまま全曲参加(レミ街アコースティックセット+キツネの嫁入りドラマー・カギさん)」など様々な奇跡を呼んでいました。音楽家的体力の高い人達による、こういうその場限りの跳躍を見るのは楽しいものです。

▼話は変わって、ごく一部の人だけに使える最近のネタをひとつ。「バンドなり何なりのホームページを自作して、問い合わせ/予約/etc.のメールフォームを設置したが、自動スパムメールの標的になってしまって連日ロレックスだバイアグラだの迷惑メールが大量に押し寄せて困る」という方、ちらほらいらっしゃると思います。DOIMOIのサイトも例に漏れずで、いい加減ウンザリしたので対策に乗り出したところ、今のところ完全にシャットアウトできてるという話です。うわー関心ねえという人はズバッとスクロールしてください。

とにもかくにもサンプルを。(赤字箇所は任意、またはページによって適切な情報に変えるところ)

<head>~</head>内

<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js"></script>

フォーム部分HTML

<form action="#" method="post">
  (入力部分は割愛)
  <div id="switch">
    <span>送信ボタンを表示</span>
    <input type="submit value="送信" />
  </div>
</form>

jQueryスクリプト

<script>
$(function(){
  $("form #switch span").click(function(){
    $(this).next("input").show();
    $("form").attr("action","lib/send.cgi");
  });
});
</script>

CSS

#switch span {cursor:pointer;}
#switch input {display:none;}

概要としては、formタグに書く送信プログラムへのパスをHTMLソース内に記述せず、所定の箇所をクリックすると正しいものが挿入されるスクリプトを作ったということです。それよりsubmitボタンを後付けにしたほうがいいんじゃ?と思って最初はそうしましたが、どうもそれだと破られるようなのでヤメ。

ページを読み込んだ後に、人の手で(人の知能がないと分からない指示に従って)何かのワンアクションを起こしてもらう必要があったわけですが、「これはスパムではありません」的なチェックボックスをつけるのも何だかなーと思い、「送信ボタンを表示」というただのテキストをクリックする、という形をとりました。ちなみに送信ボタンをcssで隠すこと自体はスパム対策上なんの効果もないはず。

では順に詳細を。

<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js"></script>

まずheadタグ内でjQueryを読み込みます。ローカルに保存したものをアップしてそこへのパスを書いてもOKです。HTML5未対応の人はscriptタグに「type="text/javascript"」をお忘れなく。

<form action="#" method="post">

次、form action=""の中身を適当な文字列にしています(ここでは「#」)。何でもいいです。method属性その他は状況に応じて適切な内容を書いてください。

  <div id="switch">
    <span>送信ボタンを表示</span>
    <input type="submit value="送信" />
  </div>
-----
(外部CSSファイル内の記述)
#switch span {cursor:pointer;}
#switch input {display:none;}

そして送信ボタンを出現させる仕組みを作ります。この例では#switch内のspanがクリック対象箇所になりますが、あとから一意的に指定しやすければ何でもいいです。前述のとおりアクションを起こす意義を醸し出すためだけに、送信ボタンは非表示にしておきます。
ついでに、ここはクリック可能ですという感じを出すべく、カーソルもpointerに。

あとは仕上げのjQuery。

  $("form #switch span").click(function(){

#switch内のspan要素をクリックしたら、

    $(this).next("input").show();

非表示になっていた送信ボタンを表示すると同時に、

    $("form").attr("action","lib/send.cgi"); });

formタグのaction属性をlib/send.cgi(←適宜実際のパス+ファイル名に変えてください)に置き換える。と言っています。この一式を書くのはheadタグ内でも、bodyのどこかでもOKです。(一部解説では省いてある記述があるので、不慣れな方は最初のサンプルを参考にしてください)

以上、役に立った情報はシェアということで。お粗末様でした。

本日のレビュー:LEO KOTTKE「PECULIAROSO」

最近実家から引き揚げてきた品です。ジョン・フェイヒィより少し歳下のアメリカーナギター奏者の94年作。独演ではないゲスト奏者ありの作品で、インスト・歌もの両方あり。なぜかプロデュースがリッキー・リー・ジョーンズ、その他アコーディオンにヴァン・ダイク・パークスの名前が。

昔は結構土臭さムンムンだったりしましたが、ここでは普通に90年代なりの大らかなメロディ感が出ていて、フィンガーピッキングバリバリかつドラム入りで仕上げられるともはやポストロックの域(ごく一部の曲)。若手によるオマージュでは敬遠されがちな「ブルージーさ」「隠しきれないオヤジ感」も端々でにじみ出てて、近頃おっさんくさいAORばかり好きな私にはありがたい。94年当時は既に50歳近くの熟年だったわけですが、演奏は全然キレキレです。

フレーズとアレンジの関係がかなりしっかり作り込まれた曲と、ちょっと遊んでるうちに曲になりましたよというカジュアルなものが入り混じっていて、アルバム全体のボリューム感としては比較的あっさりめに思えます。がそのどちらも、氏のキャリア・センス・底力を自然に体現していて、排泄するようにスーッと産み落としたアルバムなんだろうなと、しみじみ感じ入った次第。

11 Oct, 2013

▼ちょっと前ですが無事ムスメが2歳になりました。

yo2013.jpg

思ったより手を焼く毎日ですが、成長しかしないので面白いものです。「Just a small town girl...」と歌いかけると、ちゃんと「じゃーにー」と返してくれるようになりました(※曲は勿論"Don't Stop Believin'")。最近はジムダンロップのTortexピックがいいらしい。カメ~、カメの~、と喜びます。

▼ということでここしばらく猛烈にやっていたことは、「メインで使うピックの再検討」でした。長かったJazzIIIの時代はもう(ワタシのもとから)去ったかも知れない。高音のジャキジャキ感が足りんよなあといってシールドを変えたりピックアップを変えたりする前に、これを見直していればよかった。

指を持っていかれない弾き方をしてればピックのでかさは案外問題ない(脱ジャズピック)、固ければ薄くてもいいし弦離れが良いことはすばらしい(ウルテム/ポリアセタール)、いや端の処理が滑らかなら本体が厚くても(ジムダンのStubby)尖ってなくても(同デルリン)いいかもしれない、極薄&しなりまくりのナイロンを深く当てると別次元の快感がある(HERCO)、などさまざまな価値観にめぐり会っております。ジムダンの芸の細かさにも改めて感じ入った次第。まるで想像つかないし試してもないのがV-Picksですが、どうなんでしょう。高いですよね。

ちなみにJazzIIIのジョン・ペトルーシ・モデルは、恐ろしい滑りの良さと絶妙なチョイでか具合で、「他に乗り換えるアテもないし微妙に弾きづらいときもあるけど結局JazzIII派」てな人は試してみるといいと思います。メタル畑のアーティストモデルに抵抗がなければ。同じくチョイでか&チョイ薄?のエリック・ジョンソン・モデル(というかJazzIIIの古い型の復刻ってことらしいですが)も、散々いろいろ試したあとで戻ってみるとやっぱり総合力高め。ギター関連のアクセサリ界(弦から電池まで)に氾濫するエリック・ジョンソンの影に抵抗がなければおすすめです。

いろいろあって、今のところの暫定1位はジムダンロップのUltex Sharp 1.00mmに。このシリーズについては世間で言われてる「厚みの狂い」に関して考察があるんですが、このサイトを見てくれている人でさえそんなにピックの話ばかり好きじゃないと思うので、回を改めるとします。

最近の収穫、栄ミュージックファーストでDAVID SANBORN「VOYEUR」、川原通ブックオフでAIR SUPPLY「LOST IN LOVE」、GLIDE「DISAPPEAR」(オージーグランジバンド)、DAVID CROSS「THE BIG PICTURE」(ex.KING CRIMSON)、熱田ブックオフでLITTLE RIVER BAND「MONSOON」、DIANE SCHUUR & B.B. KING「HEART TO HEART」、9月末に尾頭橋から移転してオープンした楽-YA大須店にてDAVE STEWART「GREETINGS FROM THE GUTTER」、TOTO「FAHRENHEIT」、FOREIGNER「MR. MOONLIGHT」、ARETHA FRANKLIN「ONE LORD, ONE FAITH, ONE BAPTISM」、バーゲン中だった大須グレイテスト・ヒッツにてLEO KOTTE「MUDLARK」、ZZ TOP「TEJAS」、今池P-CAN FUDGEにてWHITE LION「MANE ATTRACTION」、STAN BUSH「STAN BUSH」、STEVE MORSE BAND「STRESSFEST」。節約したい(するしかない)× CDはちょこちょこと買いたい = 安売り棚行きになりがちな盤が(内容的にも)好き、という最近の好循環。出費は往年の2割程度か。

本日のレビュー:WHITE LION「MANE ATTRACTION」

91年ラスト作。泣ける出来だったのでご紹介します。わりとジメジメした鋼鉄スタイルで80年代のUSハードロックシーンに現れ、ガンズ登場でルーツ回帰旋風がシーンに吹き荒れた途端にちょっとアーシー&ラフな作風に転じるという、CINDERELLAあたりと似た変遷を辿った人達です。

このアルバムでは一作前の3rdから踏み込んだアーシー路線に、ときどきオルタナの息吹を感じる重さ・鈍さも溶かし込むという試行を敢行。かといって安直にALICE IN CHAINS風になるわけではなく、「流行りはそんな調子か、じゃ分かった」と見切り発車的イメージだけでなんとなく骨太になった感じがたまりません。ほかにも更にブルーズ・ブーム、アンプラグド・ブームなどひととおり踏まえつつ、もともとの音楽性とごく自然にリンクさせているところが見事。80年代HRの型から離れるこの手の模索行為が、結果的にロックとしての根源的な魅力にアクセスしてしまったりするから、この年代のこのシーンにだけあった「終わりゆくメタルと無視しきれないグランジの狭間の音楽」はたまらんのです。

たまに大胆に振り切った曲があるいっぽうで、ん~~やっぱりこれでいかせてくれませんかね!とばかりに爽やか感炸裂な旧来スタイルの曲も混じってくるあたりも、実に人間臭くて惹かれます。これはたぶん個人的な「葛藤の中、これがいいかどうかあらかじめ確信は持てないが、それだけに遮二無二健闘してみたアルバム」愛好癖ゆえの感想ですが。

ヴォーカルのマイク・トランプの声質や唱法はどっちかというとラフ寄りな雰囲気で活きるところがあり、この時期の音楽性はまさにフィットしてます。そしてギターのヴィトー・ブラッタのオーバースペックなまでの上手さがやはり圧巻。リードプレイにおいてはEVH師匠を大声にしたようなやや昔気質な派手さと音のクリアさ、確かなブルーズフィーリングを下地にしたニュアンスを誇り、メタリックな響きで埋め立てすぎないバッキングの重量感&立体感の扱いにもひたすらセンスが光る。ちなみにリズム隊はWHITE LION解散後、ザック・ワイルドとPRIDE & GLORY結成に関わる人達です(デビューまで残るのはベースのジェイムズ・ロメンゾのみ)。

楽曲的に「耳に残るフック」云々が多少弱いところもありますが、90年代の入り口の激動に移入できるHRリスナーなら間違いなく買いです。

17 Sep, 2013

▼最近の収穫、たまってます。サウンドベイ金山にてMICHAEL LEE FIRKINS「MICHAEL LEE FIRKINS」、STEVE MORSE「COAST TO COAST」、大須グレイテストヒッツにてCHET ATKINS「ALMOST ALONE」、DARYL HALL & JOHN OATES「PRIVATE EYES」、大須K-HOUSEにてGEORGE LYCH「SACRED GROOVE」、どこぞのブックオフでSTREETS「1st」(KANSASのメンバー)、SCARCE「DEADSEXY」(96年A&M、マイケル・バービエロプロデュース)、栄ミュージックファーストでLEGER DE MAIN「THE CONCEPT OF OUR REALITY」(ロドラー兄弟率いるプログレメタルマニア懐かしアイテム)、LORDIAN GUARD「LORDIAN GUARD」(カルトクリスチャンメタル1st)。

続きます。サウンドベイのバーゲンで久々に大収穫。金山でTHE BUTTERFIELD BLUES BAND「KEEP ON MOVING」、JESSE COLIN YOUNG「AMERICAN DREAMS」(ex.THE YOUNGBLOODS、ソロ78年作)、ARETHA FRANKLIN「YOUNG, GIFTED AND BLACK」、LITTLE FEAT「LET IT ROLL」(88年)、PAT TRAVERS「BLUES TRACKS」(マイケル・リー・ファーキンス参加)、ERIC JOHNSON「TONES」、JON SECADA「JON SECADA」、上前津にてAMBROSIA「LIFE BEYOND L.A.」、BEGGERS & THIEVES「LOOK WHAT YOU CREATE」、CHRISTPHER CROSS「CHRISTOPHER CROSS」、STEVIE RAY VAUGHAN「COULDN'T STAND THE WEATHER」、DONALD FAGEN「THE NIGHTFLY」。AOR&アメロック祭りで。

毎日更新できるくらいレビューネタはありつつ、ムスメとともに寝入る → 単身早起きして作曲ウォーキング → 家族の朝食を作って仕事に出掛ける、という異様に健康的な生活を送っているここ最近。2年前くらいにタネができていた曲の間奏と3番が完成して、ようやくそろそろ終止線を引けそうです。全曲同じペースだとすると次のアルバム完成は20年後ですが。

▼最近の感動といえば矢場町賽の目で見たシラオカ小池さんの弾き語りソロ。音源は持ってるもののそこには入ってない曲も大量にやってくれて、終始静かに衝撃を受けてました。

以前、長めのセットで新曲だらけ(自分が見るのが久々だったため)のシラオカを見たときも同様だったものです。シラオカだととにかく音数は少ないし静かだし、ミニマムな材料の組み合わせでよく次々とこんな発明を…という感じで見守るのですが、演奏が自身のアコギひとつとなると、アレンジによる楽曲の作り込みがかなり積極的で、譜割りもコードチェンジもけっこう入り組んでいたりする。なのにやっぱり「最小限で最大」な感じがするのは、「これでワンフレーズ」として聴こえる1単位の大きさがとにかくでかいからではないか。と思いました。わかりづらい書き方でしょうか。細かいところはおもしろくひねってあっても、Aメロでボン、Bメロがボン、という俯瞰力でまとまっているというか。そして各パーツがじゅうぶんにおもしろいので、いわゆるポップス的な「サビ」まで到達する曲がほとんどなくても全然大丈夫という。こんなドッシリ構えた曲つくってみたいよなー。といつも思いますよ。

ちなみに同じ日に見たトゥラリカ匠君ソロも、本人の言う「弾き語り云々じゃないところ」のパフォーマーとして、何何何?と引き込まれる謎めきが存分に光ってました。普段バンドでやってるのと全然違うようなギターワークも普通に上手いし。何よりあの声使いの異質さは「他にない感」が歴然と。そして初めて見た小川緒川、YUIのようなヴォーカリゼイションでびっくり(似てて偉いという意味ではない真の賛辞)。アメ研ではないそうだけど南山こわいよ南山。

本日のレビュー:LITTLE FEAT「LET IT ROLL」

サザンテイスト土臭系雑種アメリカンロックの超古株・LITTLE FEATの再結成第1弾となった88年作。昔買ったままになっていた70年代の作品を最近聴き返したら全然好きな感じで、88年なら更にいい具合に商売っ気を出してシャバシャバしてるだろうと(そのヨコシマな感じを好む私です)期待してバーゲン棚から拾い上げましたが、全然強力なグルーヴがありました。変則ニューオーリンズなドラムとチャラチャラ景気のいいピアノはそのままに、線は太いがソフトな色気がいかにも80年代向きな新ヴォーカルのクレイグ・フラーが投入されたことで、更に何だか分からないハイブリッド感と耳当たりの楽しさがエスカレート(オリジナルのローウェル・ジョージが好きだった人にはその限りじゃないかも知れませんが)。AORシンガーがやりそうなしっとりした曲でも、どこか踊りたがっているような軽妙なドラミングがミスマッチでなく盛り上げていてかっこいい。TOTOに素手・丸腰で決闘を挑む田舎の猛者的な。

派手なリヴァーブは極力抑え目で、サウンドプロダクションがむちゃくちゃ良好なのも素晴らしい。ハイファイでほどよく80年代的だがとにかく自然。メンバーも制作陣も、バンドの持ち味を良く分かっていたんでしょう。明らかに作品の魅力が割増になるレベル。

メロハー/AORファンにおすすめするには立ち位置が不思議すぎて、ビンテージロックに関心がある人に「入門編にいいよ」というのも何だかピュアじゃない感じがするし、結局LITTLE FEATがちょっと好きな人に「見過ごしてるかも知れんけどいいアルバムですよ!」とお知らせして終わりなのかも知れませんが、息の長いバンドの複雑な熟成を愉しむ趣味のある方には間違いなく最高な1枚。

29 Aug, 2013

▼最近の収穫、DISK HEAVENの中古コーナーにてNEIL ZAZA「STARING AT THE SUN」、ECHOLYN「AS THE WORLD」、ブックオフ熱田にてDAVID FOSTER「DAVID FOSTER」、KANSAS「DRASTIC MEASURES」。

▼24日土曜は覚王山LARDERにて、ioueee+小鳥美術館オーケストラで演奏してきました。大音量が出せないカフェみたいな場所でのライブで、パーカッションを卓上スネア+トライアングルとするセッティングは流行ればいいと思います。演奏曲目はioueeeのオリジナル6曲と、小鳥美術館の"うらおやつ"のDEF LEPPARD+THE POLICE+JOURNEYアレンジバージョン、毎度使いまわしでMETALLICAの"Sad But True"のカバー(豹変タイムなし)でした。ありがとうございました。LARDERほんとにいいところなのでまた普通に食べに行きます。

▼翌日日曜、あんまり空腹全開ではない昼に行ってみた近所(吹上)の錦華楼にて「名古屋タンメン」(自分)と冷やし中華(ヨメ)。豚骨ラーメンばりの極細麺で、タンメンは優しくも奥行きのあるスープとシャキシャキ野菜、冷やし中華は甘めでカラシ&レモンと相性良好なタレがどちらも秀逸でした。

▼その季節が近づいたときに一番「あっ○だ!」と気付きやすい○が「秋」だと思うわけですが、それゆえなのかどうか、過去の同じ時季の記憶との結びつきも強いらしく、ワタシは毎年中学時代に熱心に音楽を聴いていたときのことを秋によく思い出します。中1の秋はラジオ(BURRN!編集部制作の「へヴィメタルシンジケート」)で流れてK.O.されたTHUNDERHEADの「KILLING WITH STYLE」、中2は台風が近付くなかで雨戸を閉め切って聴いたDEF LEPPARDの「HYSTERIA」、中3はIMPELLITTERIやSLAYERやPRETTY MAIDSの気になる新譜がまとめてリリースされる中で選んだDREAM THEATERの「AWAKE」。

当時は多少ピンとこない曲があっても、良い悪いとかじゃなく「好きで買ったんだし好きに違いないので好きになろう」くらいの感じで聴き込んだものです。(初めてSAVATAGEを買ったときは、ジョン・オリヴァの奇声が快感になるまでひと夏かけました。)「これを買った人にはこちらもおすすめ」的なレコメンドは別にどこからも飛んでこないし、関連情報は月1回の「BURRN!」と「ヤングギター」に運が良ければ載っている。そういうとても限定された範囲の中にあるものだけをジットリ130%満喫するような物事の楽しみ方、きょうびまだ残ってるのでしょうか。気にしなくても、ある所にはあるんでしょうな。ちょっと懐かしくなっただけでした。BON JOVIからリッチー・サンボラが脱退したと聞いて。

本日のレビュー:BON JOVI「KEEP THE FAITH」

92年5th。MTVでヘヴィローテだった”In These Arms”と”Bed Of Roses”のシングルを別々に買って、それを貸した友人の兄に「こいつバカじゃね、両方1枚のアルバムに入ってるよ」と言われた(と友人から聞いた)のも懐かしい思い出。"In These Arms"のギターソロの一番高いところでチョーキングの音程が上がりきらないのがどうも気になって、まあ速弾きもしない(けどしたそうな意思をところどころ感じる)し、このギタリストほんとに凄い人か?と中学生ながらに思ってたものです。

今にして、これがどういうアルバムだったのか振り返ってみようかと。当時「問題作」と言われていたのを、これが初BON JOVIだった自分には分かるはずもなかったわけですが、確かに色々ネタはあります。まずプロデュースがボブ・ロック。MOTLEY CRUEを「DR. FEELGOOD」で洗練の極みに押し上げ、そのあとジョン・コラビが入った94年のセルフタイトル作でファンを失望の淵に落とし(※最高のアルバムであり大好きです)、METALLICAと共にブラックアルバムを作り上げて侃々諤々の議論を巻き起こし、という激動の90年前後の仕掛人(メインストリームハードロック界における)を起用したわけでした。ジャケはPEARL JAMを彷彿とさせるようなさせないような。ブックレット内側や裏ジャケも、ノイズ多めなハイコントラストの写真を暗めの背景にあしらうという、この時期の王道を踏襲。

曲に関しては、昔から目立つ曲とそうでもない曲の差はあったはずなので「充実してない」とは感じませんが、全体的に「ガンズ以降」+「アンプラグドブーム」が交錯した当時のアメリカの空気を反映して、甘いメロディが影を潜める代わりに骨太アーシーな雰囲気やら、ラフなR&R風のノリを重視している印象。STONE ROSES風?な倦怠16ビートでなんとなく漫然と引っ張るタイトルトラックなんかは、過去の作風との違いが突出していて(かつ2曲目)、旧来のファンの「なんか違う」感を助長させたかもしれません。

とグダグダ言ったところで、冒頭に挙げた2曲がもう個人的にノーリーズンな存在なので、こうして紹介するにあたっての「自分なりの客観的評価」はもはや不可能なのでした。超ひさしぶりに聴いたけど、"Dry County"でも"Bed Of Roses"でも似たような節回しのとこでチョーキング上がりきってないっすよサンボラ兄。下げてばっかじゃいかんのでフォローしておきますが、この人のコーラスワークはVAN HALENにおけるマイク・アンソニーばりに重要なので、ぜひともソロアルバム「STRANGER IN THIS TOWN」でじっくりご堪能ください。

↓雪山ロケ!

20 Aug, 2013

最近の収穫、栄スカイルのブックオフでSTEVE MORSE BAND「STRUCTUAL DAMAGE」、川原通ブックオフでCONTRABAND「CONTRABAND」、植田の楽-YAでBLACKTHORN「AFTERLIFE」、STRIP MIND「WHAT'S IN YOUR MOUTH」。

▼近頃あると思うこの世の法則は、「手狭な店内にサブウーハーを置いている飲食店の店主は、音楽好きまたはミュージシャンである(=音楽好きまたはミュージシャンの店主がいる飲食店は、手狭でも店内にサブウーハーを置く)」です。

▼はじめは名古屋随一のかき氷/甘味の店・相生で意識しました。ウーハーは厨房に一番近い席のテーブル下にあります。食べログで人気の行列店ですが、夏の繁忙期はモトリーのベスト盤がフル回転。ちなみに直近の訪問でムスメが暴れて湯呑をひとつ割ってしまったので、シーズンオフまで自主謹慎中。

▼その後、ex.ALL OF THE WORLDの丹羽さんがやっておられる覚王山LARDERでも例の黒い小箱を発見し、「終日店内にいる身にとって、これがあるとないとの違いは大きいらしい」と確信。あっLARDERでは今週末に小鳥美術館ご両名のサポートつきでioueeeのライブやりますから!

8/24 (Sat.) 覚王山 LARDER
open/start 18:00/19:00
ioueee+小鳥美術館オーケストラ
チャージは投げ銭制、先着40名様(お店まで要事前予約→Facebook / Email

よろしくお願いします。

▼で一番最近の物件は、東山公園駅にほど近いできたてのロールケーキ ROLL 東山公園店。一度目はモーニングで訪れ、オマケ的についてきた小さいロールケーキ片がうますぎて数日後に再訪。クリームが絶妙に軽く、でかくて美味い。温かい紅茶はポットで。午後の半端な時間に行ったらロールケーキの何種類かは売り切れで、代わりにスタンダードメニューである「ホワイト」の超できたてが食べられました。こりゃいいと感動すると同時に、ここにも店内BGM用のサブウーハーが。更に置いてある本のチョイスやら何やらもおもしろくて、店長さんはたぶん知り合いの知り合いの知り合いくらいの圏内なんじゃなかろうかと思いつつ、お店のブログを拝見。案の定、店内でマンスリーライブを企画しておられて、そこに普通にettが出演したりしてました。思ったより近かった。話が蛇行してますが、とにかくROLLおすすめです。

▼そのほか最近の外食開拓記録を。

▼覚王山を南に下ったあたりにあるPinoは、昼・夜はたぶん普通に大人な感じのピザ屋(気恥ずかしくて「ピッツェリア」とか書けない)。それが土日祝日の朝のみモーニングをやっていて、またがっておかわり可能なドリンク(コーヒー・紅茶・100%ジュース3種)+モーニングプレートで500円。プレートは食パンでなくフォカッチャとサラダ・卵。添えてあったハムがまたうまかったです。上品そうな雰囲気の割に子供にも優しくて助かる。いつかランチくらいチャレンジしてみようと思います。

▼再オープンした名古屋大学裏のCafe&Bar drawing、学生時代の後輩が店主なんですが祝いの品も持たずに普通に行ってしまいました。600~700円台のフード(パスタ、タコライス、トマトカレー)はいわゆる「カフェの軽食」の遥か上をいくうまさです。ケーキ・ドリンク・アルコールもあって長居歓迎のナイススペース。店内の一角をドーンと占めるstomachacheさん(malegoatのジャケやOGRE YOU ASSHOLEのグッズ・PVTなどを手がける)の巨大イラストも見るべし。

▼学生時代は「ハローキッド」という名前だった名大近くのハンバーグ屋、いつの間にかハロキと改名してました。妻子とまた行くとは感慨深し。「溢れる肉汁」を取り違えてやたらヌチャメチャなソフティ~ハンバーグは好かんですが、ここのは表面をかなりカリッとやった粗挽き感強めな仕上がりで、ソースも肉をおいしく食べるのに充分なチューニング。そして夜の定食はコーンポタージュおかわり自由というのが嬉しすぎます。小さい子供がいると帰り際にちょっとしたオモチャをもらえたりして和む。

▼元・アンナンブルー鶴舞店の店長さん夫婦が新しく金山のちょい外れにオープンしたビンヤンは、手作り感がリアルに現地っぽいベトナム料理店。カフェ的な料金設定で抜群に利用しやすく、ランチはフォーもおこわも春巻きも大変うまいです。頼む前は軽めか?と思っても全然満足。夕方からのみ出るデザート類もあるようで、日暮れ時以降の利用もよさそう。

▼あとはひたすら良かった店を再訪してます。たぶんそのうち備忘録用まとめブログ作ります。食べてばっかでもないんですが。

本日のレビュー:STEVE MORSE BAND「STRUCTURAL DAMAGE」

ex.DIXIE DREGS、KANSAS~現?DEEP PURPLEのギタリスト、スティーヴ・モーズの95年作です。この時期はグランジブームのあおりで、ロック畑出身でフュージョンに行きかけてた人がいきなりソリッドな一発をかましてきたりすることがあるから注意が必要(JOHANSON JOHANSON HOLDSWORTHなど)。

このアルバムもジャケからして手書きの題字、雑然としたコラージュ、アルバムタイトルに「damage」の語と、そういうアンテナが発達したリスナーにはビビンとくる要素満載。で検索してみたらやっぱり廃盤プレミア化。500円で掴ませてくれたブックオフには多大に感謝します。内容的にも単なるノスタルジーで終わらない冴えっぷりで最高。フュージョン/ブルーグラス/プログレを股にかけた御大のスタイルが、DREAM THEATERの余波でプログレメタル全盛&グランジ/オルタナ的生々しさ礼賛な当時の世相にばっちりマッチ。KANSASミーツPAT METHENY GROUPをRUSH風の質感で仕上げたところに往年のDREGS的アクロバティック・フレイバーも足したような、理想の大らか系アメリカンテクニカルインストに仕上がってます。SPOCK'S BEARDやTILESみたいなやわらかプログレリバイバルバンドに心奪われていた向きも、がんばって探しだして聴いてもらいたい良作。

9 Aug, 2013

▼いきなりですが、以下呪文です。

会社の仕事で使うライセンス版MovableTypeのカスタムフィールドがいろいろ痛快すぎたので、このサイトもオープンソースから個人無償ライセンスに乗り替えて調整みました。数々の危機(2年分のログが消失しかけるなど)に見舞われながら。最大の変更点は、管理画面で打つ必要のあるHTMLタグが減ったことです。はいありがとうございます。あとはレビューの最後に表示されるカテゴリがちゃんと親→子→孫という階層関係に沿うようになったとか(例:HM/HR > German HM/HR など)。jQueryに大変きたない仕事をしてもらったのでソースが下劣です。CSSを無効にして閲覧しているコアな人がいたらすいません。早く有効にしてください。

カスタムフィールドをうまく使うと、そして膨大な過去ログを頑張って新フォーマットに登録し直すと、カテゴリページでもジャケ画像を出したり、そんな程度のことができるようになります。湯水のようではない時間をそんなことに使うのか、このさいとにかく短文でデータベース的な音源紹介サイトを別で新規立ち上げするか、「日曜営業で / 満腹にならなくてよく / 自宅からほどよく距離のある / 和食」みたいな検索ができる外食記録ブログを作るか、湯水のようではない時間をそんなことに使うのか、悩ましいところではあります。色々ありながらとりあえずここのところは、娘の成長をできるだけよく見ることにしています。喋るか喋らんかの時期は子育てにおけるひとつのハイライトと思われる。大きくなってお父さんクサイとか言われたら「おめーだって小さい頃、スプーンのことぷちゅーんって言ってただろう!」と返してあげようと思います。

最近の収穫、サウンドベイ金山でPAUL COTTON「CHANGING HORSES」(ex.POCO)、COMMANDER CODY「FLYING DREAMS」、楽-YA 中川店(8/24の閉店に向けてセール中、その後は大須に移転予定らしい)でJOURNEY「EVOLUTION」「FRONTIERS」(比較用の非リマスター)、サウンドベイ上前津でENRICO RAVA「PILGRIM AND THE STARS」(75年ECM)、ブックオフ栄スカイル店でZZ TOP「RIO GRANDE MUD」、SLEEZE BEEZ「SCREWED BLUED & TATTOOED」、大須グレイテスト・ヒッツにてJANIS IAN「MIRACLE ROW」、THE BLUE NILE「A WALK ACROSS THE ROOFTOPS」、LOVE BATTERY「BETWEEN THE EYES」。安レコに恵まれてはいるが勢いづき過ぎな最近。

本日のレビュー:JANIS IAN「MIRACLE ROW」

くどくど書いてますが、ギタリストのバズ・フェイトンにどハマリして以来、彼のディスコグラフィを片っ端から調べあげて、発見次第購入ということをやってます。このジャニス・イアンさんも彼の参加作品がある(このアルバム自体には不参加)女性SSWの人。Wikiで見てみたら、けっこう日本と馴染みの深い人のようです。アンジェラ・アキとメル友とな。

このアルバムは77年作。フォークシンガーをバンドの体裁でサポートしたら自然とロックテイストも入ってきたという雰囲気の、この年代ならではの飾り過ぎないハイブリッド具合。ジョニ・ミッチェルほど辛口ではないがシリアスな部分はしっかりあり、それゆえか大らかな場面の包容力も抜群という、カナダのブルース・コバーンにも近いバランス。うっすらR&B的なファンキーさも、ピンポイントでたしなんでてまた良し。

アコギがクソ上手いわけでもなければフュージョンの切れ者がこぞって参加してるわけでもなく、基本的には「オーソドックス」と括れる域に収まりそうではありながら、ひと昔前のロックやフォークの「いわゆる感じ」を凄くいい形で切り取ってくれていて、今の2010年代の人が「ちょっとしっとりした、とにかく『普通』な歌ものロックをやりたいね」と言い出したときに、ちょうどこんな風にやればいいんじゃないかと思います。とにかく語り口調の波長が合ったという感じで、いいなーって思って聴いてます。

Youtubeではフォーク寄りの優しめな曲が上がってなくて、この2曲。アルバム全体では更に幅があります。

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