SCSIDNIKUFESIN

28 May, 2013

最近の収穫、サウンドベイ金山にてDAVID SANBORN「AS WE SPEAK」、MIKE STERN「ODDS OR EVENS」、FLATT & SCRUGGS「SONGS OF THE FAMOUS CARTER FAMILY」、大須K-HOUSEにてLYLE MAYS「STREET DREAMS」、サウンドベイ上前津にてCOREY HART「COREY HART」(96年)。
▼去る18日土曜、新代田FEVERでのライブ無事終了してます。出番寸前まで完全にただの観客としてほえーっと見入ってしまうスバラシイ企画でした。刺激受けたなー。愛情100%な小冊子まで作られて、1回のイベントのみならず過去の出演者やその周辺の人達までバックアップし続ける、主催の山田さんの並々ならぬ熱意あっての大成功だったと思います。そういうイベントに出られて非常に嬉しく思います。
東でガッツリ四つ巴の次は西で祭りです。
6/8 (Sat.) 大阪 心斎橋 HOKAGE
GROUND ZERO #6
open/start 15:00 / 15:30
静カニ潜ム日々, after the green room, Rebel one excalibur, WEIRD, Look at moment, MOTHER, calledyouvie, frymat(groovees/sunday document), DOIMOI
adv/door 2,000yen / 2,500yen
来てください!
▼アレックス・スコルニック(TESTAMENT, ALEX SKOLNICK TRIO, ex.ATTENTION DEFICIT、ex.SAVATAGE)が出演する付録DVD欲しさに、ひさびさにヤングギターを購入。相変わらずいい雑誌。インタビュー記事にくっついた短い譜例(巻末近くの1曲丸々のスコアではないやつ)に、昔はどの曲の何分何秒~という表記があったのが、いつの間にか「(曲名)風フレーズ」という書き方に変わり、遂には「(演奏者名)の定番フレーズその1」みたいになってて、そんなに締め付けが厳しいのかと切なくなりました。せめてロゴデザインだけでも、裏ジャケに入れるに堪えるものにしてほしいです。大手著作権管理団体。
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本日のレビュー:L.E.D.「IN MOTION」

BALLOONSの塩川さんなどなどが在籍する7人組の「シネマティック・インストバンド」L.E.D.が今年リリースした最新作3rd。つい最近名古屋にライブで来ていたのは見られなかったんですが、音の方は手元にめぐってまいりました。
アンサンブル全体をとりまとめているのは、ややフロア感を強めに出したエレクトロニカ的手法。そのパーツになっているのが、シューゲイザー風のキラキラとしたシンセの塗り込み、「Jump」というプリセット名でシンセに入っていてもおかしくない例の響き、下世話なまでにボディを蹴りあげてくる肉感的でストレートなリズム、来るべき80年代にまだ憧れていた頃を思わすギター/シンセの抽象的レイヤー表現、等々。要するにここ35年くらいのエレクトロミュージックおよび外郭の音楽が、新旧構わずビシバシ接合されてしまったような世界が展開されておるのです。これは刺激的。
いわゆる「ドープな」空気にはあまり踏み込まず、開放感ある情景がドーッと広がるイメージはまさにジャケどおり。メジャーキーのワンコード、またはルート固定のループを軸に時間を使っていくあたり、ASH RAをはじめプログレ畑で聴かれるシンセミュージックが根底に色濃くあるとの印象も受けます。かつ手前にあるのは今日的なエディット感ないし複雑なビートであるということで、この質感を強引に例えるなら「『EXPO2000』で復活したKRAFTWERKを料理するヤン・イェリネック」でしょうか。
音響として非常に完成しているこの盤なわけですが、7人分の音が生で飛んでくるライブも、かっこいいんだろうな~。次こそ見逃すまい。