SCSIDNIKUFESIN

19 Jul, 2012

▼時間はぼちぼちできてますが、更新怠けてます。寝かせたムスメとともに22時台に寝て、5時や6時にわめき系デス声(系のわめき)でたたき起こされるのも悪くないなと。もうだめか、このサイト。いや、「ドイモイってあの変態レビューサイトの中の人が…」と言ってくれる人がいる限り続けます。
▼とりあえず把握できなくなる前に最近の収穫、まず先々週くらいに今池P-CANでやっていた特設315円商品フロアセールにて宝の山、HOUSTON「BOTTOM OF THE CURVE」(ミッドウエストエモグランジ隠れバンド!)、CHRIS LIGHTCAP「BIG MOUTH」、TYKETTO「DON'T COME EASY」、PESTILENCE「MALLEUS MALEFICARUM」(RC RECORDSオリジナル盤)、DESPAIR「HISTORY OF HATE」(GRIP INC.のウォルデマー在籍バンド初期作オリジナル盤)、GLORY「2 FORGIVE IS 2 FORGET」(北欧メロハーメタル激良バンド2nd、外盤買い替え)、YNGWIE MALMSTEEN「TRILOGY」(外盤買い替え)、PAUL SABU「HEARTBREAK」、BILL BRUFORD'S EARTHWORKS「BILL BRUFORD'S EARTHWORKS」。フー凄い。
続いて栄ミュージックファーストでPOLTERGEIST「BEHIND THE MASK」。そしてバーゲン期間中のサウンドベイ金山でGREG HOWE「GREG HOWE」「UNCERTAIN TERMS」「PARALLAX」、ANTHONY PHILLIPS「WISE AFTER THE EVENT」、SOLITUDE AETERNUS「ADAGIO」、バーゲン棚からMIR. BIG「MR. BIG」(ようやく外盤買い替え)、THE COMPANY「FROZEN BY HEAT」(ex.HEATHEN)、NIRVANA「CASH COW」(ちょっとあやしい初期レアテイク集)、同上前津ではLETTER X「BORN INTO DARKNESS」(マイケル・ボーマン在籍)、バーゲン品でPETER GABRIEL「BIRDY」。しばらくもちそう。
▼自分達のことで書きたい内容もあるんですがそれは数日後に先送りにするとして、DOIMOIは7/14に新代田FEVERでライブでした。アメリカからSELF-EVIDENTを招いてのBALLOONS&STIFF SLACK共催フェス1日目。混ぜてもらえたことに感謝するしかない最高のイベントで、初めて見る他地方のアクトもさることながら、旧知の方々の現在形を見られたのが嬉しかった。
BALLOONSは初共演した6年前には自分達と同じくらいの歳だったはずなわけですが、かけだしの我々にざっくばらんに絡んでもらった思い出もあり、やはりいつ見ても永遠のパイセンです。今も変わらずほぼ週2ペースでスタジオに入るというだけあって絶対的な安定感、プラスの根源的衝動の発露。最近の曲なんてほんとに、変拍子&マーシャル縛りのINCOGNITO(凄くよく分からないまま言ってますが)かという熟度。
新作リリース間近なsoraはパンチの強さだけでなくでかさが増して、GET UP KIDSかというような青々しい疾走感も自分達のものとして余裕で聴かせる。クリア&ストレートなハイトーンはただナイーブなのと違い、何だかんだ思うところあってこその太さ。これは新作楽しみです。ギター石本さんが相当な元メタラーと知って一気に親近感が増しているfolioは、結果的に美麗だけど各パートは信じられないくらいアグレッシブなところにやはりグッと来ます。変拍子の攻め度スゴイ。しかしひたすら性急に押しまくらず、ボーカルラインが曲の流れを仕切るようにちゃんと道をあけてあるというバランスどりにも改めて感服。こちらも早く新曲を聴いてみたい。
初めて拝見した中では、DIARY TREE時代から接点がありそうでないままだったbedをようやく観ることができたのが自分的一大事。OSWEGOあたりの裏DC感が強いイメージでいたのが、この日のセットリストだと案外そうでもなく、同郷のdOPPOとも通じる等身大の生活感が屋台骨との印象。無駄を語らずして線の太いフックを残すメロディセンスには特に耳をもっていかれました。
そしてUSからのメインアクト、SELF-EVIDENTが想像を遥かに超える良さだったことが大収穫でした。こんなバンドです。
むちゃくちゃにエキセントリックな形だが力学的には合理的な現代建築の中をドンドン案内されるかのような、美しき変則展開の永久スクロール。スキマの中にもおそるべき質量をこめた引き算系アンサンブルの妙。外タレ恒例の常時100%超え爆音ドラムも、センスレスな激打ではなくしなやかで、しかも遊んでいるようですらある。覚えやすい・ノリやすい要素はそんなに親切に用意されていないのに、キャッチーと表現したくなるフックの強烈さ。と、8割方体言止めでしか形容できないくらい感嘆の嵐なステージでした。しかもかなり流暢なイントネーションで日本語を使い、コミュニケーションもばっちり和気藹々。誰しもが笑顔になるような空間だったと思います。Stiff Slackのお膝元に引き返してきての名古屋公演は更に壮絶な内容だったそうで、見れてないことを猛烈に悔やんでいる現在です。「また見たい」というより「また会いたい」人達でした。
▼では続きは次回。