SCSIDNIKUFESIN

10 Feb, 2011

▼絶対来てると思いかけた花粉に意外と悩まされていない2月半ば。もう2月半ば!うっかり正午に目を覚まして24時に就寝する一日に12ヶ月をあてはめるなら、ちょうど「ごきげんよう」を見終わろうとする頃か。「今日はまだこれからの希望に満ちている」とか思ってるタイミングですな。うっかりすると記憶が飛んだかのごとく18時を迎えてしまったりするからこれは注意が必要だ(超ひま人だったことがある人間ならではの発言)。計画!
IMMOLATION「HARNESSING RUIN」

本日のレビュー:IMMOLATION「HARNESSING RUIN」

NYブルータルデスの古株、IMMOLATIONの05年作。2000年代のデスメタルなんて全部、記号を要領よく追いかけてるか、記号を逃れようとするその足取りが結局列になってユニークでも何でもないかのどっちかだろうと、すっかり興味など持てずにいるんですが、昔からやってるバンドの一部の人達だけは違います。IMMOLATIONはこれの前のアルバムでもその深化ぶりに驚いて、ここでもゆるやかなグレードアップが見られます。
メロディック化になびくでもなく、使った刃をただ研ぎ続けるでもなく、デスメタルのえぐみの核をしっかり捉えた上でリズムは豊かに、リフは大粒に。INCANTATIONと似たラインの不気味系ながら、GORGUTSのような不条理感もうっすら導入し、AUTOPSYのような無骨さも若干あり、とにかく不穏であることに100%の心血とセンスを注いだような出来。新しい形を求めたりしなくてもデスメタルはまだまだこれだけ芳醇になれたのかと感心します。何にでも「いわゆる」がついて見える近頃のエクストリームミュージックにウンザリな向きにおすすめしたい真打ち。
余談ですがこの人達、アートワークはいつもアンドレアス・マーシャル(BLIND GUARDIANほかジャーマンメタル系を多く手がけるイラストレーター)なのに、このアルバムだけ違う!
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