SCSIDNIKUFESIN

8 Oct, 2015

▼数年ぶりのログメンのライブ無事終わりまして、こんな感じでした。温かく受け止めていただいて感謝に尽きます。先の予定もちらほら出てきてますので、何卒よろしくおねがいします。

見てる人がいるかどうか分からないブログで宣伝するのもあれですが、10/11日曜はDOIMOIで京都に赴いてgusanosのレコ発、10/17土曜はIOUEEE(ソロ)でミミコみやたまりこさん、カタリカタリ河合さんと新栄きてみてやです。ぜひに。

▼いきなりですが、ムスメが4歳になるので、わりとまじめな電子ピアノを買いました。

一応軽く情報収集した上で、名古屋市内で店頭在庫がありそうな店を探して行ってみたらほぼアコピ専門店で、しかしアコピの観点から電子ピアノ選びのポイントをしっかり聞けて、最終的にはピアノ専門メーカーの木製鍵盤のやつにしました。安くないやつです。「多少ケチったところで、それも安い買い物ではないから」理論が鮮やかに発動しました。偵察だけのつもりがポンと買ってしまうという展開に自分らが驚きましたが、よしとします。

で現物が届いて触ってみての感想を少し。手元の感触はやはりリアル。「バネで重くしているだけの他社製品と違い、本物のピアノのように、筐体で隠れた部分の奥まで鍵盤の根元が伸びている」という仕様は確かに意義深いようで、強弱の反応も自然。ただし出音のほうは、大きさにも限りのある内蔵スピーカーからそこそこのボリュームで音源が鳴るだけなわけで、アコピで育った人にとっては手←→音の感覚が一致しないストレスがそれなりにあります。生ピアノの感じに近付くまでスピーカーの音量を上げると、結局近所迷惑なレベルに到達してしまうという罠つき。「音が小さいのにまるでピアノを弾いてるみたいなピアノじゃないもの」が存在しうるか?と問うていれば、最初から分かることでした。

そうだよな~と思いつつ、夜遅くにヘッドホンでちょろっと触ってみたところ、あれっ今ちゃんと差さってるか?とヘッドホン端子を何度か確認してしまうくらいのリアルさで驚く。ステレオ感や近接感など、恐ろしく丁寧にチューンされてて、スピーカーで聴くより断然生ピアノの感覚に近い。ヘッドホンを高級なやつに替えるとなお良い(※後述)。

種類が選べるリバーブも、このためにあるといってよいんじゃないでしょうか。スピーカーの音には部屋の残響が多少は乗ってしまうわけだし。しかも密閉型/開放型/カナル型など、使うヘッドホンに合わせたファインチューンみたいなモードもついていて、高音・低音のバランスが微妙に変わる模様。もともとピアノだけで8種類くらい音色が用意されていて、それとは別にブライトネスを多段階調整したりもできるようになってるので、そのへんとの兼ね合いでしっくりくるまで徹底的に追い込めます。確かに電子ピアノのニーズを考えると、スピーカーはある程度で妥協して、ヘッドホンにそこから先を求めるというのは合理的。

途中からワタシが購入した機体についてのレビューになってしまいましたが、電子ピアノ購入を考えている人には「音量が出せる環境なら生ピアノを買ってください。そうでなければヘッドホン音声の違いをしっかり確かめて選んでください」とまとめておきます。
ついでに、ヘッドホンの能力テスト用ソースとして、電子ピアノは相当使えるということも発見しました。強音・弱音の表現、高音の明るさ、低音の量感などなど、「こうやって弾いた / こう鳴った」という関係で主観的に確認できるというのは、リファレンス音源に収まっているダイナミクスらしきものを追っかけるのと全然違ってものすごい明快です。おすすめ。