SCSIDNIKUFESIN

15 Sep, 2015

▼犬印鞄製作所 帆布サイフの小銭入れにマチはあります!

犬印鞄製作所 財布

この一言とこの画像を、先週の楽天セール期間中に探し回っていました。結局、一か八かで現物を購入したので、同じことを知りたくて奔走している方々のために発表します。犬印鞄製作所の帆布製サイフのコイン入れ部分にマチは片側だけあります。

犬印鞄製作所は、一澤帆布あたりに比べると若干マイナーながら、愛好家の基盤があるらしい東京浅草のハンドメイド帆布/革小物メーカー。ここのカバンを高校生のときにたまたま買って、それから20年来、ムチャクチャ頑丈で風合いもボロくならず、最近ではソロライブで小物をいっぱい使いたい時などによく活躍しています。重いもの入れても全然安心。

20150915_121840164_iOS.jpg

いっぽうサイフは社会人として恥ずかしいレベルの安物を何年も使ってたのですが、いよいよボロの極みになり、そろそろ買い換えるかと思ってもファッション小物に関する知識などゼロなのでどうしようかと思い悩むうち(楽天セールのたびに思い悩んでいたので「思い悩む」と言っても言い過ぎではないレベル)、信頼と実績とかわいい犬マークを備えた犬印鞄の存在を思い出して即物色開始。しかしオフィシャルの写真を見ると小銭入れは本体の外にくっついており、いかにもガバッと開かなそうな見た目。いわゆる「札入れ」的ニュアンスの品物なのではないかと疑う。あらゆる手で検索をしても「このサイフの小銭入れ部分にマチがある」という決定的情報がどこにもない。何なら、「小銭入れがちょっと使いにくい」という評判すらある。だが俺は犬好きだし犬印鞄も好きだし、ちょっとくらい使いづらくても愛し通す覚悟はあるぞというモードにだんだんなってきて、購入。

結果、見つかった少ない画像から予想したとおりだったんですが、冒頭の写真のように小銭入れ部分の片側だけにマチがあるスタイルだったわけです。そしてこの小銭入れがちょっと使いづらいのは本当です。両側マチありにしたって、さほどスマートさを欠くこともなかったのではと思うんですが、レジでオタオタする度に、ああ自分はこの散々迷ったやつを実際に手に入れたんだなと噛み締めることができ、悪くはない気分です。あと、ボタンが硬くて2つ折りの開閉にけっこう力が要ります。内側の札入れはファスナーつきになっていますが、2つ折りをバ!バ!と開けて(※ボタン2つの音)更にファスナーをジッとやるのはわりと面倒なので開けっぱなし。それでも先述の覚悟が発動しているので、さっさと買い換えたいなどとは一切考えていません。浅草に行くことがあったら実店舗に寄りたい。

犬印鞄製作所 オフィシャルサイト

▼音楽ネタも多少。FIELD MUSICがいるMEMPHIS INDUSTRIESのYoutubeチャンネルから出発していろいろ見ていたときに出てきたMACINTOSH PLUS

80年代ポップスの音源を、テンポを変えてミックスした「スクリュー・ミックス」なるものとの事です。関連動画を見る限り、類似するアーティストもいるようですが、この手の動きに何かしら名前はついてるんでしょうか。→ヴェイパーウェイブというそうです。なんでもいいけど、悪意すら感じるジャケデザインに唸りました。

90年代に70年代ロック風のものが帰ってくると、まだ3単位(70、80、90)しか経とうとしてない段階での推測で「ロック10年周期説」が唱えられたりしたのもなんだか懐かしい記憶です。80年代のダサさ再現もずいぶんディープなところまできましたが、そういう(10年周期説的な)計算で今が80年代なんだという感じはしませんね。対象化が完了し「敢えての」が成立するようになったあとは、もう二度とかつて(一度目の衰退)と同じ意味でダサくなるこも、まして初回登場時の存在感が戻ることもなく、部品としていろんなローカルな小トレンドの中で選択/活用されていくのみというか。(HM界における「メタルにもう一度80年代の輝きを、新しいカリスマの登場を」みたいな言説はもう落ち着いたでしょうか。結果的に復権はじゅうぶん果たした気がしますが。)

部品の在庫が潤沢になったせいなのか、新規の「強烈な同時代性」ってもうあんまりないんだなと寂しく思ったり、似たようなかたまりが新しく流行ったら流行ったで「乗っかってみたようだけどいつまでそういう風だろう」と思ったり、そう思うのって歳取ったせいだろうな~と思ったりしています。